2020年6月3日水曜日

[積読立読斜読] 書き写し『徒然草』第四十三段 春の暮つかた、のどやかに艶なる空に、

『徒然草』の書き写し継続中です。本日は第四十三段。

筆記具は、大昔に買った万年筆を使ってます。

なぜだか妙に心が落ち着いている毎日です。

「書き写し」のせいなのか、『徒然草』のせいなのか、不明です。




徒然草(上)
第43段 春の暮つかた、のどやかに艶なる空に、

原文
 春の暮つかた、のどやかに艶なる空に、賎しからぬ家の、奥深く、木立もの古りて、庭に散り萎れたる花見過しがたきを、さし入りて見れば*、南面の格子皆おろしてさびしげなるに、東に向きて妻戸のよきほどにあきたる、御簾の破れより見れば*、かたち清げなる男の、年廿ばかりにて、うちとけたれど、心にくゝ、のどやかなるさまして*、机の上に文をくりひろげて見ゐたり。

 いかなる人なりけん、尋ね聞かまほし。

用語解説
さし入りて見れば:ちょっと中に入ってみたら 。

東に向きて妻戸のよきほどにあきたる、御簾の破れより見れば:丁度うまい具合に東向きの妻戸が開いていて、そこの御簾の破れから見ると。  

うちとけたれど、心にくゝ、のどやかなるさまして:くつろいで優雅にゆったりしている姿で、。