スローリーディング中でありました『しょぼい生活革命』読了しました。
稀代の思想家・内田樹さんが、年若い活動家のえらてんさんに、政治的にも経済的にも文化的にも閉塞感溢れる日本の将来を、語って託すという壮大な物語を、軽妙な語りで糖衣した、実は骨太の思想書と見ました。
収穫の一冊です。
★成長している国は複雑で衰退している国はシンプル(内田)
日本人が威圧的に感じているのは、韓国の経済成長よりも特に80年代の民主化以降の政治的な成熟(内田)
韓国の一人あたりのGDPはほぼ日本と同額
日本国憲法に基づく戦後日本の統治体系はまるごとアメリカから与えられたもの
結局は日本的な民主主義がかたちをとる前に、(自前の民主主義という)その嘘も賞味期限が来てしまった。そして、大日本帝国の劣化レプリカのようないまの政権を、、戦後74年かけて日本国民は創り出したということです(内田)
いまの日本で、例えば頭山満や宮崎滔天や北一輝を主人公にした映画を作って、その人たちがアジア解放を望みつつ、帝国のアジア支配に加担してゆくときに、そのような葛藤を経験したのか…というような物語を娯楽作品として制作し、観客が享受できるかということはありえない(内田)
←韓国は自国の黒歴史を娯楽作品にしている
★日本は敗戦で終わったので恨みが残っている(内田)
★戦争が嫌いな理由はバカが威張るから(内田)
『秋刀魚の味』の挿話
山本七平の徴兵検査、在京軍人の話
★毛沢東は分業を認めず全員がゼネラリストになることを要求した(内田)
農業国の教育、農産物、中等教育以上はいらない
工業国における製造プロセスに合わせた教育課程
ポスト資本主義社会のモデルではない
世界の産業のメインストリームは製造業ではない
★YouTube外国語大学を作りたい(矢内)
★日本・韓国・台湾の安定的関係が安全保障のカギ(内田)
中国の管理システムは他国が欲しがる(内田)
★一党独裁がいいと思っている政治家や経済人は大勢いる(内田)
(自民党・維新支持の)そういう日本人が無意識に参照しているのは「中国の成功例」なんです。わずかの期間にここまで成長した中国について、彼らが学習したのは、「それは一党独裁と徹底的な国民監視システムのおかげだ」ということなんです。自分ではそうと知らずに「中国みたいな国にしたい」と思っている。
内田 とりあえず闘うのはそういう人たちとなんですよね(笑)。わが内なる中国。
―これは日本だけではなく、世界の課題だと思います。
矢内 新しい自由が必要です。
内田 僕たちは全力を尽くして自由を守らなくてはいけないんです。
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