2016年1月2日土曜日

[惹句どんどん] カフカ



「たとえてみると、ここに2人の男がいて、一人は低い階段を5段ゆっくり昇っていくのに、別の男は1段だけ、しかし少なくとも彼自身にとっては先の5段を合わせたのと同じ高さを、一気によじあがろうとしているようなものです。 先の男は、その5段ばかりか、さらに100段、1000段と着実に昇りつめていくでしょう。そして振幅の大きい、きわめて多難な人生を実現することでしょう。しかしその間に昇った階段の一つ一つは、彼にとってはたいしたことではない。ところがもう一人の男にとっては、あの1段は、険しい、全力を尽くしても登り切ることのできない階段であり、それを乗り越えられないことはもちろん、そもそもそれに取っつくことさえ不可能なのです。意義の度合いがまるでちがうのです。」(カフカ「父への手紙」)


関西で生活困窮者の支援をされている生田武志さんが、ワークショップで引用される「カフカの階段」呼ばれている文章です。貧困から人が落ちていく様子を、「カフカの階段」として図式化されています。

http://www1.odn.ne.jp/~cex38710/profile.htm