2019年3月19日火曜日

<日々是不穏 like a rolling stone> 大阪ダブル選挙の不可解

色紙は第48・49代(1995年~1999年)大阪府知事の横山ノック(山田勇)さん



いろいろ理由はありましょうが、有権者が一番しっかりとしないと無駄な費用になります。泉明石市長の場合は有能なボスですが部下にはなりたくない例でしょうか。大阪ダブル選挙は合法なのでしょうが、奇想天外な手法で往年の江川投手「空白の一日」を喚起させられました。


■兵庫 明石市長選挙 暴言で辞職の前市長 3回目の当選
職員への暴言で前の市長が辞職したことに伴う兵庫県明石市の市長選挙は17日、投票が行われ、辞職し、改めて立候補した前市長の泉房穂氏が、3回目の当選を果たしました。

▽泉房穂、無所属・前、当選。8万795票。
▽北口寛人、無所属・元。2万6580票。
▽新町美千代、共産・新。7321票。

前市長の泉氏が、元市長と新人の2人を抑えて3回目の当選を果たしました。氏は55歳。
衆議院議員などを経て、平成23年の明石市長選挙で初当選しました。今回の市長選挙は、泉氏が、道路工事の用地買収が進んでいないとして、担当の職員に「建物を燃やしてこい」などと暴言を浴びせていたことが明らかになり、先月、市長を辞職したことに伴って行われました。泉氏は「多くの方々にご迷惑をかけ、明石市政の混乱を招いたのは私に原因があり、責任を痛感している。職員としっかり信頼関係を築き、職員と一緒に明石のまちづくりをしっかりやっていきたい」と述べました。泉氏の任期は、公職選挙法の規定で、辞職前と同じ来月30日までで、来月の統一地方選挙の後半に再び市長選挙が行われます。泉氏は、来月の選挙にも立候補する考えを明らかにしました。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190317/k10011851821000.html
2019年3月17日 23時59分選挙


■半世紀ぶり4重選、大阪市大忙し 先輩市「苦労お察し」
大阪ダブル選・都構想 


 大阪府の松井一郎知事と大阪市の吉村洋文市長の辞職表明で、ダブル選が行われることになった。大阪市では4月7日、統一地方選(府議選と市議選)と合わせて四つの選挙が投開票される。実に約半世紀ぶりの「珍事」に、市選挙管理委員会は準備で大忙しだ。出直しダブル選・住民投票…大阪都構想の行方は 13日午後、大阪市議会の本会議。

この日は統一選前の最終日で、ダブル選の費用(2億1100万円)を盛り込んだ2018年度補正予算案が可決された。議会に認められないと、選挙用品の発注もできない。4選挙の中で告示がもっとも早いのは知事選の21日。期日前投票の開始まで10日足らずしかない。市選管の担当者は「ようやく正式な物品の手配に動ける。準備量もダブル。何としても間に合わせたい」と焦りを隠せない。

 大阪市で知事、市長、府議、市議の「クアドラプル(4重)選挙」になるのは1971年4月以来、48年ぶりだ。費用は約17億円と見込まれ、市選管がある市役所4階の部屋は深夜まで明かりがともる。

 ダブル選実施のため、市内に新たに配られる投票用紙は計404万6100枚。市長選分は市選管が、18年12月時点の選挙人名簿登録者数の9割を準備。知事選分は府選管が用意し、各自治体に配布する。間違えて投票しないよう、投票用紙は4色に色分け。知事選はうぐいす色、市長選は白色、府議選は桃色、市議選は水色だ。

 各地の投票所に設置する投票箱の数も、議員選だけの場合に比べて2倍必要だ。大阪市では計1572箱が必要で、新規に購入せず市が保管しているものでまかなうという。

 一方、投票所で投票用紙の配布ミスを防ぐため、用紙を1枚ずつ配布する交付機を新たに約570台(約1億4千万円)購入する予定だ。ポスター掲示板は議員選と合わせると、大阪市内だけでこれまでの統一選の2倍(1万1296枚)設置される。

 実は大阪市と同じ政令指定都市で、4重選挙の「先輩」がいる。1975年4月から12回連続、統一選で道知事選、市長選、道議選、市議選の同日実施が続く札幌市だ。同市選管の担当者は大阪市選管のおおわらわぶりに、こう話している。「年明けから準備していてもまだ時間が足りないくらい。ご苦労お察しします」(半田尚子)

https://digital.asahi.com/articles/ASM3F55HVM3FPTIL01M.html?_requesturl=articles%2FASM3F55HVM3FPTIL01M.html&rm=318
半田尚子 2019年3月14日15時35分

2019年3月11日月曜日

[惹句どんどん] ロバート・ゴットリーヴ(元雑誌"New Yorker"編集長)





「どうして同じ本が三冊もここにあるのですか?」と尋ねると、
彼はにっこり笑って言った。
「みんなにそれと同じ質問をしてもらいたいからさ。そうすれば、
ぼくはこの小説(『細雪』)がどれほど素晴らしいか、
相手に説明することができる。
そしてもし相手がこの本に興味を持てば、一冊進呈することもできる」


 谷崎について少し個人的なことを書かせていただく。僕が三十代半ばで「谷崎賞」を受賞したときには、谷崎夫人の松子さんは高齢だったがまだお元気で、受賞式にお見えになったとき、わざわざ僕のところへ来られ、受賞作の『世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド』のことを、「ずいぶん面白く読ませていただきました」と褒めてくださった。谷崎は僕の敬愛する作家でもあり、光栄に思ったことを覚えている。
 また僕が初めてニューヨークの「ザ・ニューヨーカー」本社を訪れたとき、当時の編集長の氏が僕を連れて社内をぐるりと案内してくれた。そして最後に自分のオフィスに戻ったのだが、書棚に谷崎の『細雪(The Makioka Sisters)』が三冊並んでいるのに僕は気づいた。同じ本が三冊も並んで置かれているのだ。僕が「どうして同じ本が三冊もここにあるのですか?」と尋ねると、彼はにっこり笑って言った。「みんなにそれと同じ質問をしてもらいたいからさ。そうすれば、ぼくはこの小説がどれほど素晴らしいか、相手に説明することができる。そしてもし相手がこの本に興味を持てば、一冊進呈することもできる」
 この言葉を聞いたら、谷崎はきっと喜んだことだろう。



『ペンギン・ブックスが選んだ日本の名短編29』(ジェイ・ルービン編、村上春樹序文、新潮社、2019年)

※英語版にも村上春樹が序文を寄せている。画像はペーパーバック版。引用文はすべて村上春樹さんの文章です。

[その他] 10日と25日はパン屋の日 ANT BAKERY(石内)他


別段マニアというわけではないのですが、なんか目標がないと出不精になるので。
ちょっと日付は早かったのですが、3月7日(木)下の娘の引っ越し諸手続きで廿日市方面に同行ついでに2軒パン屋さんに。


■ANT BAKERY
施設名:ISHIUCHI PENNON(石内ペノン)
所在地:〒731-5102
広島県広島市佐伯区五日市町石内6500-1
営業時間:9:00 - 18:00
三次にある有名店mugimugiが展開するベーカリー&バールの店。今風の内装で値段は高いですが美味でした。BGMが大音量過ぎる。

https://ishiuchi-pennon.com/















■Pangel!パングル
広島市佐伯区隅の浜
営業時間:水・木・金、11:00より売切れ次第終了
商業施設に隣接した住宅街にあり、住宅を改造して店舗にしたベーグル専門店。
女性2人で切り盛りされていて開店前から行列ができており、数量制限がありました。
ベーグルそのものは娘だけ買ったので食べてません。すみません。

https://pecomag.jp/gourmet/pan/entry-597.html

2019年2月25日月曜日

[その他] 10日と25日はパン屋の日 パンの木箱



買い物ついでにゆめタウン広島店内にあるパン屋さん
「パンの木箱 ゆめタウン広島店」へ。

家族の明日の朝食用のパンを購入しました。
インストアのベーカリーは往年の活況がないようです。

食品売り場の入り口という好立地なので、今少し庶民的な商品構成のほうが買いやすいかも。(味は良いです)。

[惹句どんどん] 出口治明(立命館アジア太平洋大学学長)


P216
ある日SNSを見ていたら、「全員が日本人の男性で最年少が60代。全員がサラリーマンで起業家はゼロ。大学卒業後、一つの会社で勤め上げた人ばかりで転職経験も副業経験もゼロ。この組織は何?」という投稿がありました。
 答えは何だと思いますか?経団連です。
「このような同質集団が経済の司令塔で、日本の経済は大丈夫?」と結んでありました。

『知的生産術』(出口治明著、日本実業出版社、2019年)より


2019年2月18日月曜日

[積読立読斜読] 『黒いトランク』(鮎川哲也著)

当方は角川文庫版で読みました、他にもいろいろ版あり

良質なミステリを読んだので中学時代から何回も読み返しているにも関わらず、いまだにトリックが判然としない鮎川哲也『黒いトランク』を再読。当方はあまりミステリ好きではありません。だだ本作と天童真さんの『大誘拐』はなぜか何度も読み返しています。

今回はネットにあったアリバイのトランク移動図を参考にして、メモを取りながら読んだので、トリックがやっと理解できました。

<光文社のサイトより作品紹介>
格別の評価を得る推理小説の一大傑作。─一九四九年十二月十日、東京・汐留駅に届いた大型トランクのなかから、男の腐乱死体が転がり落ちた!容疑は当然、九州からトランクを発送した近松千鶴夫にかかったが……彼もまた、瀬戸内海上に漂う死体として、岡山県で発見されたのだった!真犯人が構築した純度百パーセントの難事件。鬼貫警部に勝算はあるのか……!?最高傑作の呼び声高い作品を、初刊当時の形で文庫化、トリック詳解を付す。

<東京創元社のサイトより作品・著者紹介>
●北村薫氏推薦 「ここに日本本格ミステリの青春がある」
●有栖川有栖氏推薦 「これはもう世界遺産」
汐留駅でトランク詰めの男の腐乱死体が発見され、荷物の送り主が溺死体となって見つかり、事件は呆気なく解決したかに思われた。だが、かつて思いを寄せた人からの依頼で九州へ駆けつけた鬼貫の前に青ずくめの男が出没し、アリバイの鉄の壁が立ち塞がる……。作者の事実上のデビューであり、戦後本格の出発点ともなった里程標的名作!
鮎川哲也(アユカワテツヤ )
1919年生、2002年歿。1956年、講談社の書下し長探偵小説全集第13巻募集に応じた『黒いトランク』が出世作となる。乱歩編の〈宝石〉に迎えられて以降 本格派の驍将の座を確立、1960年、『黒い白鳥』『憎悪の化石』で第13回日本探偵作家クラブ賞を受賞。鬼貫警部や星影龍三の活躍、三番館シリーズほかの本格推理を書き続ける一方、アンソロジー編纂、新人作家紹介等に尽力した。その名を冠したミステリ新人賞〈鮎川哲也賞〉が、1990年、東京創元社により創設された。

それにしてもパソコンがない時代にこれだけ精緻を凝らした推理小説を破綻なく組み立てるには、どのような手法を使ったのか興味があります。丹念な取材ノートはもちろんのこと、トリックの組み立てに使った時刻表を読み込む力、犯人・被害者の行跡にはカード類を使って大きな机または床に並べ、時系列・場所を確認したのか、興味がつきません。

釘を1本も使わず組み立てた木造の大伽藍が、現代ではコスト的に折り合わず建築できないと思いますが、それに似ているかもしれません。我々凡人読書家はただただ見上げるしかありませんね。

数年たってまた再読したくなったら、

(1)解決したと思われる事件の構図
(2)鬼貫の推理(時系列)…最初からは全貌がわからない
(3)鬼貫が推理して完成した事件の全貌

という3本のラインをエクセルで作成していけばより作品の理解が高まるのではと思います。

作品の舞台設定は1949年。戦争の余燼がくすぶる情景描写は見事であり、作者の深い教養が作品の随所に見られます。また鬼貫を始めとする登場人物の造詣も見事です。何回も再読できるのは当方のミステリー下手によるトリック未解明だけではないようですね。

時代はスマホも新幹線もない時代で、移動手段は鉄道で、1949年は東京・大阪間の特急「つばめ」が復活しておらず、9時間強かかったようです。


<ちょっと疑問点>
・70kgを超えるトランクを一人で運ぶ場面があるが運べたのか?
・アリバイのキーとなる名刺の指紋をとっていない
・服毒自殺した薬物の入手経路を探っていない


<小林信彦さんのオヨヨ大統領シリーズにパロディとして登場してます>
(オヨヨ大統領シリーズそのものがすでに古いか?)

「アリバイ破りの鬼面ときいただけで、たいていの犯人は落ちたものだがな」
鬼面は内ポケットから小型の時刻表を出してみせた。
「これ一冊あれば、どんな事件でも、解決してみせる」
P45
『大統領の晩餐』(小林信彦著、早川書房、1972年)


<『週刊文春』のミステリー番付>(過去2回開催)
『黒いトランク』は85年版8位、2012年版11位。

2012年版
順位 著者 タイトル 年 前回
1 横溝正史 獄門島 1947 1
2 中井英夫 虚無への供物 1964 2
3 島田荘司 占星術殺人事件 1981 21
4 夢野久作 ドグラ・マグラ 1935 6
5 宮部みゆき 火車 1992 -
6 松本清張 点と線 1957 3
7 天藤真 大誘拐 1978 12
8 綾辻行人 十角館の殺人 1987 -
9 京極夏彦 魍魎の匣 1995 -
10 横溝正史 本陣殺人事件 1946 7
11 鮎川哲也 黒いトランク 1956


1985年版
順位 著者 タイトル 年
1 横溝正史 獄門島 1947
2 中井英夫 虚無への供物 1964
3 松本清張 点と線 1957
4 坂口安吾 不連続殺人事件 1947
5 小栗虫太郎 黒死館殺人事件 1934
6 夢野久作 ドグラ・マグラ 1935
7 横溝正史 本陣殺人事件 1946
8 鮎川哲也 黒いトランク 1956
9 連城三紀彦 戻り川心中 1980
10 高木彬光 刺青殺人事件


※参考資料です。

<日本経済新聞 ミステリー国の人々 有栖川有栖>
(27)鬼貫警部 鮎川哲也  熾烈な頭脳戦、執念で制す
2016/7/3付

何の座談会だっただろうか。鮎川哲也の『黒いトランク』の話になった時に、私がそれを評して「世界一好きなミステリー」と言ったら――。

鮎川哲也研究の第一人者でもあるミステリー評論家の山前譲さんはそれを受けて、「じゃあ、僕は『宇宙一好きなミステリー』だ」とおっしゃった。まるで小学生のやりとりだ。

『黒いトランク』は鮎川哲也の代表作。名作という評価の定まった、いわゆる〈ガチガチの本格ミステリー〉である。テーマは鉄壁のアリバイ崩し。

1956年7月に発表されたので、今月でちょうど60周年ということになる。物語が幕を上げるのは、まだ戦争の記憶が生々しく残る1949年12月10日。

福岡県から東京・汐留駅に届いたトランクが異臭を放っているとの通報を受け、駈(か)けつけた警察官が開けてみると男の死体が詰め込まれていた。発送した人物を調べると、不審な死を遂げていることが判(わか)り……。

警視庁の鬼貫(おにつら)警部(姓だけで名は不詳)は、休暇を取って九州に赴く。被害者がかつての友人で、その妻の由美子は若き日に想(おも)いを寄せた女性だった。

問題のトランクがいつ誰によって発送されたかを追うと、複雑な動きをしていた。のみならず、まったく同じ形の黒いトランクの存在が判明し、2つのトランク(Xトランク、Zトランクと命名される)はもつれるように移動している。

やがて容疑者が絞られるが、その人物には堅牢(けんろう)なアリバイがあった。中身不明のXトランクに接触できても、死体入りのZトランクを汐留駅に向けて発送する機会がないのだ。

鬼貫は捜査のために東奔西走。アリバイを検証するために時刻表が何枚も作中に挿入される(同じ趣向を採用した松本清張の『点と線』の連載が始まるのは、この翌年2月)。

どれだけすごいトリックなのかは、読んでお確かめいただくしかない。私は何回読み返しても「人間の頭脳って、ここまで考えられるのか」と感動してしまう。

アリバイ工作が巧緻を極めているだけではなく、その崩し方も溜(た)め息が出るほど美しい。何かを見て「あっ!」とトリックを連想するという場面がミステリーにはよくあるが、そんな直感ではなく、さりげない伏線を端緒に論理的に解いていくのである。

アリバイ崩しであれ犯人当てであれ、ミステリーの謎解きはしかるべき〈切れ込み〉から鮮やかに裂けるのが理想で、その〈切れ込み〉を創るには匠の技が要る。その点でも『黒いトランク』は申し分がない。

と熱くなってしまうのは、この面白さをお判りいただきたいから。当節は、「アリバイ崩しって、トリックが判っておしまい、という結末が見えているから驚きがない」とか「時刻表を見るのが苦手」という声をよく聞くが、そういう人こそ読んで新たなミステリーの面白さに出合っていただきたい。

「意外な結末に驚いた」だけが醍醐味なら、ミステリーは単なる〈読むびっくり箱〉だ。それだけのものなら、私はとっくに飽きている。

また、時刻表を見るのが苦手なら、いちいち参照しなくてもいい。とりあえず、東京と九州の位置が判っていればOK。

『黒いトランク』は精密にできているから、ぼーっと読み流すと筋が判らなくなる小説で、ある程度の集中を要求されるが、そんなことは映画やドラマでもよくあるし、登場人物がいっぱい出てくる小説よりはずっと読みやすい。

青春の傷みを感じながら執念の捜査を見せる鬼貫は、物静かで粘り強く、ストイックな中年刑事だ。戦前、満洲の国際都市ハルビンの警察に奉職していた時の上司はロシア人で、彼はロシア語ができる。クラシック音楽とココアを愛し、くたびれたリアリズムの刑事とは無縁。

スマートな伊達(だて)男に描かれていないのに、私はこんなカッコいい警部を他に知らない。世界のどこへ持って行っても通用する〈名探偵〉だ。

何故こんなにカッコいいのかと言えば、取りも直さず解明するトリックの出来映(できば)えが素晴らしいからだ。彼が相対するのは偽装アリバイなので、事件はいつも計画殺人である。ここが大きなポイントだ。

巧妙な計画殺人を盛り込むと、えてして作り物っぽさが出て現実味は低下しがちだが、本格ミステリーでは探偵と犯人の対決色が鮮明になり、熾烈(しれつ)な頭脳戦が描けるのである。(犯人から鬼貫への手紙に曰(いは)く「君に智恵の戦いを挑んだ」!)。

私は、この形が〈本格ミステリーの華〉だと考えている。「あれは面白かったなぁ」とあなたの心に残る本格ミステリーの名作を思い出してみたら――あれもこれも、計画殺人なのではありませんか?

2019年2月12日火曜日

[その他] 10日と25日はパン屋の日 食パン道(国泰寺店)


10日と25日はパン屋の日。

ちょっと日にちがずれてしまいました。10日に段原にある「焼きたて食パン一本堂」に行ったところ売り切れだったので、改めて本日、うちの近所の「焼きたて食パン専門店 食パン道」国泰寺店へ。

こちらの食パンは1斤型で「ぷれーん」290円(税込)、「くるみメープル(半斤)」230円(税込)を購入。

当方は朝食を食べる習慣がないので最近はほとんど食パンを食べておらず。なんだか世の中食パン専門店ブームのようですね。したがってトーストの味の感想はあてにならないので割愛。

食パン専門店の情報を下記にまとめてみました。

高級「生」食パン専門店 乃が美 114店(パートナー企業と展開)3斤棒
焼きたて食パン 一本堂 115店(FC展開)1斤型
焼きたて食パン専門店 心技味 食パン道 14店(FC展開)1斤型

なかなか単品での商売は継続が難しいようで。がんばってください。

[WEB記事より] リーダーの母校 為末大氏の広島皆実高校時代



「リーダーの母校 18歳の挫折が自分変えた 為末大氏の広島皆実高時代」

として皆実高校の「勤勉・強行・責任・自由」な風土に育てられたという記事です。

当方はあまり育ちませんでした。WEBの日経スタイルより

2019年2月10日日曜日

[惹句どんどん] 小山薫堂(放送作家)

京料理は輸出するより、
人を呼び込むべきものだとわかりました。





佐藤 和食は繊細すぎるんでしょうか。中華料理は、どの国に行ってもあまりハズレがありません。再現性が高いですよね。

小山 醤(ジャン)と火の力があればおいしくなるのは中華料理の素晴らしさです。南国の見たことのない野菜でも中華はできますから。和食の料理人は、海外は水が違うからだしがひけないと言う。そこが魅力であり、限界でもあります。
 京料理は輸出するより、人を呼び込むべきものだとわかりました。


佐藤オオキ(nendo)の「ひらめきスイッチ」
ゲスト:小山薫堂(放送作家)

『ブルータス カーサ』(2017年10月号)

※古い雑誌を整理中。


2019年2月9日土曜日

[惹句どんどん] 大友博(音楽ライター) クラプトンのギターの革新性



「モズライト」と「テケテケ」から、
「レスポール/ストラトキャスター」と
「キュイーン」へと変化を遂げたのだ。


クラプトンの伝記映画『12小節の人生』公開に合わせて旧刊ですが新書版の『エリック・クラプトン』(光文社文庫、大友博著、2011年)を読書中。

クラプトンのギターの特徴をうまく表現している文章がありましたので紹介します。
k
P15

一般の日本人がエレクトリック・ギターを手にし、普通の若者たちがエレクトリック・ギターを核にしたバンドを組んだりするようになったのは、60年代半ばのことだ。ベンチャーズ初の本格的な来日公演と、テレビ番組『勝ち抜きエレキ合戦』の放送開始が65年だから、あの年が大きなターニング・ポイントだったと言っていい。翌年にはビートルズが武道館でコンサートを行って社会問題的な反響を巻き起こし、しばらくすると、芸能界発の動きとしてGS(グループ・サウンズ)ブームが燃え上がっている。
 
しかし、この時点での江レトリック・ギターとはあくまでも「エレキ」であり、キーワードは「モズライト」と「テケテケ」だった。(中略)69年前後から日本でもいわゆるニュー・ロックの波がそれなりにきちんと紹介さされるようになり、前述のとおり70年から71年にかけて、大物ロック・アーティストが日本にもやってくるようになった。時を同じくして、高嶺の花だったギブソンやフェンダーのギターも、とりあえず日本製のコピー・モデルという形ではあるものの、数万円で入手できるようになっていた(もちろん現在の数万円とは価値がまったく違うけれど)。これで「エレキ」はようやくエレクトリック・ギターと呼ばれるようになり、キーワードは「モズライト」と「テケテケ」から、「レスポール/ストラトキャスター」と「キュイーン」へと変化を遂げたのだ。(中略)。

ロック・ミュージックの概念や聴き方、エレクトリック・ギターとのつき合い方が劇的に変わろうとしていたそのターニング・ポイントに、新しいタイプのスターとしての地位を確立し、さらにはあの端正な顔立ちと抜群のファッション・センスで、日本人の心をつかんだエリック・クラプトン。彼こそは、ベンチャーズやビートルズ、あるいはGS系のグループとはまったく違う形でギタリストへの憧れを抱かせた最初で最大のスターと言えるだろう。

『エリック・クラプトン』(大友博著、光文社新書、2011年)

[積読立読斜読] 『カササギ殺人事件(上)(下)』(アンソニー・ホロヴィッツ著、山田蘭訳、創元推理文庫、2018年9月)





当方は熱心なミステリ好きではないので『カササギ殺人事件』がどうも売れているようだという感じはしておりましたが、2018年の代表的なミステリ小説ランキングで軒並み海外部門1位をとり、かつお堅い朝日新聞に書評が載った(2019年1月12日付)ことを機会に、読んでみました。ミステリを読むのは久しぶりです。ちなみに代表的ランキングの四冠は初めてだそうです。

『ミステリマガジン』《ミステリが読みたい!》(早川書房)
『週刊文春ミステリーベスト10 』(文藝春秋)
『本格ミステリベスト10』(本格ミステリ作家クラブ選)
『このミステリーがすごい』(宝島社『別冊宝島』毎年刊行)

書評・紹介文多数なので簡単に。

・作品は入れ子構造になっていて、現代のイギリスのミステリー編集者(中年独身女性)が1955年のイギリスを舞台にしたミステリー小説のゲラを読むという設定。
・上巻が1955年舞台のミステリ、下巻が現代のイギリス。
・ゲラは最終章が欠落していて結末がわからない。
・下巻で最終章を編集者が探してる過程で、ミステリ作家が疑惑の自殺をとげる。

1955年版のミステリだけでも秀作だったのでしょうが、

(1)1955年版ミステリの謎解き
(2)失われた原稿の行方
(3)現代版ミステリ作家の自殺疑惑の解明

が下巻では同時進行で進み、重層的な構造が画期的なのでしょう。かなりのキャリアのある作家で人物造形もしっかりしており自然に作中に入っていけます。再読に耐える傑作と思いますね。ぜひTVドラマ化、映画化を期待します。


以下メモ程度に。


<英語のトリヴィア>
手元の『ライトハウス英和辞典』から。

magpie:(1)かささぎ《よく鳴き、小さな光る物を拾ってきて巣に集める習性がある》
(2)[軽蔑的]おしゃべり《人》:(がらくたの)収集狂《人》


chatter:(1)ぺちゃくちゃしゃべる、(2)カササギなどがさえずる > chat

アンソニー・ホロヴィッツ(作者紹介)
イギリスを代表する作家。ヤングアダルト作品〈女王陛下の少年スパイ! アレックス〉シリーズがベストセラーになったほか、人気テレビドラマ『刑事フォイル』『バーナビー警部』の脚本を手掛ける。コナン・ドイル財団公認のシャーロック・ホームズ・シリーズの新作長編『シャーロック・ホームズ 絹の家』『モリアーティ』、イアン・フレミング財団公認の『007 逆襲のトリガー』で、翻訳ミステリ界の話題をさらった。

内容紹介(上巻)
1955年7月、サマセット州にあるパイ屋敷の家政婦の葬儀が、しめやかに執りおこなわれた。鍵のかかった屋敷の階段の下で倒れていた彼女は、掃除機のコードに足を引っかけたのか、あるいは……。その死は、小さな村の人間関係に少しずつひびを入れていく。余命わずかな名探偵アティカス・ピュントの推理は──。アガサ・クリスティへの愛に満ちた完璧なるオマージュ・ミステリ!

内容紹介(下巻)
名探偵アティカス・ピュントのシリーズ最新作『カササギ殺人事件』の原稿を結末部分まで読んだ編集者のわたしは、あまりのことに激怒する。ミステリを読んでいて、こんなに腹立たしいことってある? 原因を突きとめられず、さらに憤りを募らせるわたしを待っていたのは、予想もしない事態だった──。ミステリ界のトップランナーが贈る、全ミステリファンへの最高のプレゼント! 解説=川出正樹

2019年2月4日月曜日

[惹句どんどん] アンソニー・ホロヴィッツ(ミステリー作家)



本が誰かの人生を変えるとしたら、
それは頭の上に落ちてきたときだけだ。



痛快無比。2018年の日本国内ミステリー賞四冠に輝く『カササギ殺人事件』遅ればせながら読了。本の内容の紹介は別途。


2019年2月3日日曜日

[自分史のレッスン] 還暦祝い合同誕生日会


2月2日は当方の誕生日で還暦を迎えました。

1月2月生まれが多いので親族で合同誕生日会を開きました。

元気に誕生日を迎えられなによりです。