2024年3月16日土曜日

[積読立読斜読] 『漱石俳句集』(坪内稔典編)

※しばらく休んでおりましたが再開します。


 156 ゆく春や振分髪も肩過ぎぬ


157 雨がふる浄瑠璃坂の傀儡師


158 居合抜けば燕ひらりと身をかはす


159 物言はで腹ふくれたる河豚(ふくと)かな


160 枯野原汽車に化けたる狸あり


161 梅ちるや月夜に廻る水車


162 若党や一歩さがりて梅の花


163 大和路や紀の路へつづく菫草


164 三日雨四日梅咲く日誌かな


165 菜の花の中に糞ひる飛脚哉



若党:武士の従者


浄瑠璃坂:新宿区にある坂の名前




傀儡子(くぐつし、くぐつ、かいらいし)とは、木偶(木の人形)またはそれを操る部族のことで[3]、流浪の民や旅芸人のうち狩猟と傀儡(人形)を使った芸能を生業とした集団、後代になると旅回りの芸人の一座を指した語。傀儡師とも書く。また女性の場合は傀儡女(くぐつ め)ともいう。西宮発祥のものは正月に家々を廻ったことから冬の季語。

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