2022年10月5日水曜日

[その他] 和菓子歳時記 十月 菊慈童<きくじどう>

新聞の片隅にあって、季節を感じさせてくれる、小さな和菓子屋さんの広告。

毎月楽しみにしています。もう10月ですね。




 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典「菊慈童」の解説

菊慈童(きくじどう)

能の曲名。四番目物。作者未詳。各流にあり,観世流以外は『枕慈童』という。観世の『枕慈童』は別の曲。中国の魏の文帝の臣下 (ワキ) が,勅命によりれき県山のふもとに湧出る薬水をたずねていくと,菊の花の咲き乱れた山中の庵 (舞台正面の菊籬をめぐらした一畳台に枕を置き,大小前に菊籬をつけた藁屋に引回しをかける) で菊慈童 (シテ〈慈童面,黒頭,法被か唐織壺折,菊の葉うちわ〉) に会う。周の穆 (ぼく) 王に仕えた慈童で,枕をこえた罪で流されたが,王から賜わった枕の『普門品』の2句の偈 (げ) を菊の葉に書き写したところ葉の露がしたたって不老不死の薬となり,それを飲んで 700歳を保っていることを語り,その菊水をすすめて,慈童は山路の仙家に入る。小書 (こがき) に,金剛流の「前後」「盤渉 (ばんしき) 」,梅若の「遊舞之楽」などがある。『太平記』巻十三「龍馬進奏事」の話を出典とするという。長唄にも取入れられていほか,上方舞に同名曲がある。