2017年10月28日土曜日

<日々是不穏 like a rolling stone> 「希望」が幻想だったわけ


2017年9月28日第194回臨時国会の冒頭で解散され、10月22日に投票が行われた第48回衆議院議員選挙。もともとは野党の混乱に乗じて大義なく行われた解散でしたが、解散後さらに野党は混迷を極め、結果は改選前と変わらず自民党・公明党で261議席以上の「絶対安定多数」を確保しました。

当初は東京都知事・小池百合子さんが率いる新党「希望の党」が無党派層を集めて自民党・公明党に勝つかのように報道されました。

2017年10月26日(木)付の朝日新聞論壇時評では小熊英二さん(慶応大教授、歴史社会学者)が冷静な筆致で現象を解明しています。大変納得したので以下まとめてみます。

都議選での小池ブームを国政選挙に相対化できなかったメディアに対して構図を図式化して明快です。


・日本の国政選挙は「右3割、左2割、中道5割」の法則で動く

右3割:自公の固定票
左2割:共産党も含む広義のリベラルの固定票
中道5割:棄権を含む無党派層


・2012年以降の国政選挙投票率は50%台

中道5割の多くは棄権しているのでリベラル(2割)は必ず自公(3割)に負ける
野党が乱立すればなおさら自公に有利


・2009年の民主党が勝った衆院選

投票率69%で棄権は3割
民主・社民・共産はリベラル2割に無党派層2割が加わり、自公3割に勝った


・2017年東京都議選挙は公明党の動向が大きい

棄権は5割
自民の固定票が少ない 1.2割
リベラルの固定票も少ない 1.2割
小池効果+公明表 2.5割

1.2割を超えれば自民・リベラルに勝つことができ「小池効果」は意外と小さかった