2020年10月25日日曜日

[積読立読斜読] 『人新世の「資本論」』(斎藤幸平著、集英社新書、2020年)


著者は1987年生まれ、大阪市立大学大学院准教授。専攻は経済思想・社会思想。

マルクス理論を現代にアップデートさせた研究で、権威ある「ドイッチャー記念賞」を歴代最年少で受賞し、世界的な注目を集めているそうです。


資本主義の限界を警鐘する3人の思想家をインタビューしてまとめた、『未来への大分岐』はベストセラーになりました。理解不十分ながら自分も読了しております。

2020年6月23日火曜日

[積読立読斜読]『未来への大分岐』(斎藤幸平・編、集英社新書、2019年)第1部 マイケル・ハート(政治哲学者・デューク大学教授)


タイトルの「人新世」(Anthropocene)という言葉はみかけないことばです。「ジュラ紀」などと同じ地質から地球の歴史を区分する言葉で、人類の経済活動が地球に与えるインパクトが無視できないほど大きく新たな地質年代に突入したと考えられることから、ノーベル化学賞受賞者のパウル・クルッツェンが名付けたもので「人新世」は「ひとしんせい」と読むそうです。(現在の環境危機はヒトの活動がもたらしたものなので)。


産業革命以降の約200年間に、人類は森林破壊や資源採掘などで地球環境に深刻な影響を与え、いまやコンクリートや廃棄物で地表は覆いつくされ、海洋にはマイクロ・プラスチックが大量に浮遊しています。これらの人工物の中でも飛躍的に増大しているのが、温室効果をもたらす大気中の二酸化炭素です。。


産業革命以前には280ppmだった二酸化炭素濃度は、2016年には400ppmを超え、400万年ぶりのことだそうです。400年前の平均気温は現在よりも2~3℃高く、南極やグリーンランドの氷床は融解しており、海面は6~20mも高かったと推測されます。


現代が気候変動の時代であり、その気候に多大な影響を与えているのが人類の経済活動=資本主義であるとすれば、環境危機を阻止するためには、資本主義をそのまま継続することは危険なことであるという警鐘です。


資本主義のソフトランディングが難しいのは、資本主義が常に「外部」を作り出し、そこにさまざまな負担を転嫁することで生き延びてきたことにあります。自国では資本主義の弊害が見えにくくなっています。例としてファスト・ファッションの洋服を作っているのは、劣悪な条件で働くバングラデシュの労働者たちであり、原料である綿花を栽培しているのは、インドの貧しい農民たちで、彼らはグローバル化によって被害を受ける「グローバル・サウス」の住人なのです。


先進国の豊かな生活は、このグローバル・サウスという「外部」によって支えられてきた。こうした地域はいま二重の負担に直面しています。南米のチリでは、先進国の「ヘルシーな食生活」のために輸出用のアボカドを栽培していますが、アボカドの栽培は多量の水を必要とするのに加え、土壌の養分を吸いつくすため、一度アボカドを生産した土地では、他の種類の果物などの栽培が困難になると言われています。


資本主義の「外部」は未来永劫に存在しているわけではなく、気候変動も含め、限界に近付いているのは明らかです。それでは資本主義に代わる経済システムは存在するのかという問いに対して、著者は意外な人物の考察を引用してきました。


『資本論』のカール・マルクスです。


冷戦終了後、共産主義の国家は崩壊し、共産主義の歴史過程では悪いイメージが残っています。スターリンによる粛清、毛沢東の大躍進政策が招いた大飢饉などであり、その国家建設の基本思想に取り入れられたマスクスの共産主義は、時代遅れ、かつ危険な思想だと思う人のほうが多いかも知れません。


近年のマルクス思想の研究成果として『資本論』では展開できなかった膨大な研究ノートの解明が進み、マルクスの目指していた共産主義は実は官僚主導の国家ではなく、民衆指導のエコロジー志向の共産主義で、「脱成長コミュニズム」と呼ばれているものです。


著者をはじめ資本主義のオルタナティブとして「コモン」主導のシステムを挙げる研究者が多いのですが、さらに具体的な骨格が提唱されています。


「脱成長コミュニズム」は次の5つの柱からなっています。


(1)使用価値経済への転換

(2)労働時間の短縮

(3)画一的な分業の廃止

(4)生産過程の民主化

(5)エッセンシャル・ワークの重視


マルクス新研究によって導かれた資本主義のオルタナティブである「脱成長コミュニズム」が正解なのかどうかは歴史の審判を待つしかありませんが、個人的には明日からでも始められることもあり、傾聴に値する理論と思いました。


このオルタナティブは、なかなか現世の経済システム、政治システム、の中からは生まれにくいので、現行システム外からの働きかけが重要になってきます。この本の中ではスペインのバルセロナ市民による市民活動が非常にラジカルで興味深く、まとまった著書があればもう少し深堀してみたいです。



[追記]

2020年12月4日付、朝日新聞記事。この本と関連づけて豪雨被災地の取材記事。






[その他] a day in the life 10月25日(日曜日)家族でBBQ、軽音楽部の練習

 


10月25日(日曜日)は午前中家族でBBQ。


午後からは「ほぼ皆実28期軽音楽部」の練習でした。


現在練習している曲です。


「戦争は知らない」

「加茂の流れに」

「卒業写真」

「結婚しようよ」

「襟裳岬」

「赤い花白い花」

「涙そうそう」

「地球はまわるよ」


来春発表会予定。


[Yuming's Farm 便り] 家族でBBQパーティをしました

 




10月25日(日曜日)は長女家族、次女家族、全員集合。


熊野町平谷にある農場(最近さぼって畑仕事はしてません)でBBQをしました。


レンガ窯でピザにも挑戦しましたがこちらは失敗。


天気がよくて清々しい一日でした。


後方の地面は猪が掘り起こした跡です。(ミミズを食べたらしい)。

2020年10月24日土曜日

[晴ときどき英語のお勉強] 中学校の教科書での大人の学びなおし英語編 NEW CROWN 3 lesson 2

中学校の教科書での大人の学び直し。中学3年生の総合英語の教科書を使っています。

Lesson 1に比べて急に難しくなりましたが、現在完了形がいきなり出て来て大丈夫なのでしょうか?日本語にない感覚なので例文を多数こなさないと理解が難しいような。




 

Lesson 2
France – Then and Now

① What do you see in this picture?
② Tell the class one thing about France.

GET
Bonjour.
 I’m Marie Dupont, a dress designer from France. I came to Japan three years ago. I have lived in Midori City since then. I’m interested in Japanese fashion and popular culture. Images from manga have influenced my design s for many years.

Practice
持ち物や家にある物について、ペアで話してみよう。
A: I bought this pen when I was ten, so I have used it for about four years. How about you, Kumi?

B: My mother gave me this bag for may fifteenth birthday, so I have used it for two months.

自分が話したことと相手が話したことを書いてみよう。
I have used this pen for about four years.
Kumi has used her bag for two months.

Word Bank 期間を表す言葉
~以来
Since I was eight
Since last year
Since 2010

~間
For six months
For three years
For a long time

例文
I have played the guitar since I was eight.
POINT 現在完了形(継続用法)
I live in this town.

I have lived in this town for many years ( I have → I’ve)
Miki has lived in this town since 2007.


GET Part 2

Ken: Have you been interested in Japan for a long time?
Ms Dupont: Yes, I have. I often bought manga when I was your age.
Ken: Wow! Why?
Ms Dupont: Some characters were cool, and others wore such cute clothes.
Ken: I see. How long have you been a dress designer?
Ms Dupont: Since 2008.

POINT 現在完了形(継続用法)Ⅱ
I have lived in this town for a long time.
Have you lived in this town for a long time?
Yes, I have. / No, I have not. (have not → haven’t)

How long have you lived in this town?
For three years. / Since June.


Practice
A: I like fishing.
B: How long have you enjoyed it?
A: I have enjoyed it for about four years.

How long have you enjoyed fishing?
-I have enjoyed it for about four years.

Word Bank 趣味・習い事
Dance, fish from a boat, do calligraphy(書道),ride a bike
Collect cards, skate, knit, act in a play
USE – Read
France – Then and Now
This picture was painted in 1876. There are many Japanese images in it. For example, you can see a kimono and many Japanese fans. However, it was not painted a Japanese artist. It was painted by the French artist, Claude Monet.

 In the middle of the 19th century, Japanese Ukiyoe shocked French artists. Monet was among them. He was fascinated by Ukiyoe prints and collected more than 200 of them. He studied ukiyoe and painted this picture. Japanese art has influenced French artists since this period.
 Today young French people experience Japanese art in new ways. Many French bookstores sell DRAGON BALL, NATUTO and so on. These manga are new and interesting to young French people. Characters’ faces clearly express their feeling. Their movements are shown in many ways. The stories are simple and clear. For these reasons, manga has become very popular in the last few decades.
 
 In these ways, French people have enjoyed Japanese art for hundreds of years. Maybe you know where to find examples of French culture in Japan. If you do, please contact me at my blog.

2nd Reading 細かい内容をおさえる。次の質問に答えよう。
(1) Who painted hit picture?
(2) What did Monet study before he painted this picture?
(3) What has influenced French artists like Monet?
(4) What do many French bookstores sell?
(5) Why has manga been popular in France?


USE – Write 自己紹介カードを書こう
(1) イベントでしたいこと:書道を紹介する
(2) 日本語でメモを作る
(3) 日本語のメモから項目を選び、英語でメモを作る
(4) 英語で作ったメモをもとに、文章を書き、名前、学校名をつける

Application Card
Name: Tanaka Kumi
School: Midori Junior High School
Goal / Experience
I want to show the guests ‘shodo’. I have studied ‘shodo’ for seven years. That means I can teach them how to write their names in ‘katakana’. In addition, I can show them ‘shodo’ writing with a big brush. I am sure the guests will enjoy ‘shodo’.

Idea Box
Talk about - :~について話す
Make folded-paper animals: 折り紙で動物を作る
Learn about Japanese culture: 日本文化について学ぶ

Tips for Writing  
“that means”や”in addition”を使って、文と文をつなぐとわかりやすい。


Lesson 2 文法のまとめ
現在完了形(継続用法)
「(ずっと)~しています」と過去のある時点から始めた動作・状態が現在も継続していることを表す
<have / has +動詞の過去分詞形>

肯定文:I have lived in this town for many years.
Mike has lived in this town since 2007.

For:期間に注目
Since:スタートの時点に注目

疑問文:Have you lived in this town for a long time?
- Yes, I have. / No, I have not.

How long have you lived in this town?
(I have lived in this town) For three years. / Since June.


現在完了形と過去形
(1)I have lived in this town since 2010.
(I live in this town now.)
(2)I lived in this town in 2020.
(I live in this town now.かとうかは不明)


疑問詞(where, howなど) + to- 
「どこで~するか」「~の仕方」などと言うときは、<疑問詞+to+動詞の原形>で表します。
You know where to find examples.
Could you tell me how to get to the castle?


Let’s Talk ②どうしましたか

Kumi: Ms Brown, I don’t feel well.
Ms Brown: What’s wrong?
Kumi: I have a headache.
Ms Brown: That’s too bad. You should go to the nurse. I’ll take you.
Kumi: That’s kind of you.

Go to the nurse:保健室に行く

Idea Box
I feel sick.(気分が悪いです)
I have a nosebleed.(鼻から出血しています)
I sprained my ankle.(足首をねんざしました)
I hurt my arm.(腕を痛めました)
You should take a rest.(休んだほうがいいですよ)

A stomachache: 腹痛
A fever:熱
A cold:風邪



[その他] a day in the life 宮参り・七五三 護国神社



 戸坂に嫁いだ次女の長男の七五三、

コロナ禍の影響で次男のちょっと遅い宮参りで護国神社へ。


健やかに成長してほしいですね。


撮影のじゃまをしているのは長女の長男と長女。

いつも写真は主役なのに本日は勝手が違った様子です。


[広島掃除に学ぶ会] 10月24日(土曜日)平和大通り街頭清掃

 


10月24日(土曜日)は広島掃除に学ぶ会の活動で平和大通りの街頭清掃に参加しました。


15名の参加がありました。


合わせて平塚公園のトイレ清掃も実施しております。


朝はかなり寒くなってきました。



[積読立読斜読] 『暗夜行路』(志賀直哉)

 ちょっと前ですが尾道に行ったので志賀直哉の『暗夜行路』を読みました。確か高校一年で岩波文庫版を読んで以来。尾道にある著名なベーカリー「パン屋航路」はおそらくこの作品からの由来と思いますが。


2020年9月5日土曜日

[その他] a day in the life 孫守で尾道までドライブ


出だしの文章がかなり記憶に残っていて驚きでした。志賀直哉の文章は発表年からかなり年数がたちますが、地の文も会話文も眼前にその情景・人物が浮かんでくるような自然な文章です。

師匠筋にあたる夏目漱石が志賀の文章をして「文章を書こうと思わずに、思うまま格からああいう風に書けるんだろう。俺もああいうのは書けない」(阿川弘之のあとがきより)と言わしめたとされています。

『暗夜行路』とは関係ないのですが、10月21日は作家の志賀直哉忌。朝日新聞の「天声人語」が感染症対策に腐心する姿を題材にしてます。



新潮文庫版の表紙は飄々とした作風の熊谷守一のもの。



高名な作品なので解説等は他に譲ります。有名な描写部分を参考資料まで。

(1)前編の娼婦の乳房の描写。映画では確か岸田今日子さんが演じたはず。

(2)後編の大山での自然描写。

(3)阿川弘之の解説。

































[積読立読斜読] 『名句の所以(ゆえん)』(小澤實著、毎日新聞出版、2018年)冬の部 (2)

スローリーディング中の俳句集『名句の所以(ゆえん)』より。

冬の部を10句づつ紹介中です。


冬の波冬の波止場に来て返す(加藤郁呼)


一九三六(ひどくさむい)と覚えしこの日二・二六(奈良文夫)







われは粗製乱造世代冬ひばり(高野ムツオ)…団塊の世代


次の他に畦の影ある冬田かな(倉田紘文)


一九三六(ひどくさむい)と覚えしこの日二・二六(奈良文夫)


大空の風を裂きゐる冬木あり(篠原鳳作)


冬木の枝(え)しだいに細し終(つい)に無し(正木浩一)


この枯れに胸の火放ちなば燃えむ(稲垣きくの)


冬ざれやものを言ひしは籠の鳥(高橋淡路女)


小鳥死に枯野よく透く籠のこる(飴山實)


冬の波冬の波止場に来て返す(加藤郁呼)


鰰(はたはた)に映りてゐたる炎かな(石田勝彦)