2026年6月7日日曜日

[積読立読斜読] 『英語で日本語を考える』(片岡義男著、ちくま文庫、2024年)


 p86

「ひとつ頼まれてもらえませんかねえ」

Do you think you would do me a favor?


(本文より)

p87

「ひとつ頼まれてもらえませんかねえ」を英語で言うには、

頼まれごとをあなたは私にするか、と言わなくてはないけない。


p88

「不安ですねえ。ずっと不安ですよ。だって、これがいったいどういうことなのか、

まだ完全にわかってないわけですし、これからどこまで広がっていくかも、つかみきれてないのですから」


I'm nervous and I'm going to stay nervous.

Because we haven't completely defined what this looks like

and we haven't completely defined how far this is going to go.


p90

「値段は下がるべきですよ、上がっちゃいけません。本来そういうことでしょう」

The price should go down, not up.

It's not the way it's supposed to be.


p92

「そんなものは、ぶっつぶれるのがいちばんいいと、みんな思ってますよ」

We'd like nothing better than to see it collapse.


(本文より)

p92

日本語でのいいかただと、い「いちばんいい」という素直きわまりない言いかただが、

英語だと逆の方向からとらえて表現する。


p93

「お知りになりたいのではないかと思いまして」

I thought you would want to know.


(本文より)

p94

過去形にすると、丁寧な言いかたになる。

過去形が受け持つのは、単なる過去の表現だけではない。