2020年2月3日月曜日

[惹句どんどん] 大川隆法(宗教家)



あれから三十年近く経って、
孫が娘の胸に抱かれて、安心しきって眠っている。
命が継承された。
私も生きながら成仏した気持ちになった。


大川隆法 心の指針182
娘が母になる時


通勤途中に支部があり総裁の「心の指針」が掲示してあります。全文はもっと長いのですが「生きながら成仏」というのは確かにそうかもしれませんね。

2020年2月2日日曜日

[新聞記事] 見出しを読み解く ソレイマニ殺害で、トランプ戦略の支離滅裂さが新たな次元に


2月2日付朝日新聞別冊Globe連載記事より。

[その他] バンド練習日、そして私の誕生日(61歳)




皆実28期軽音楽部のバンド練習日でした。

私の61歳の誕生日でもありました。

配偶者がショートケーキを買ってきてくれたので、みんなで食べました。

[積読立読斜読] 『ペンギン・ブックスが選んだ日本の名短編29』より 佐藤友哉

[積読立読斜読](つんどく・たちよみ・ななめよみ)は私の読書メモです。

『ペンギン・ブックスが選んだ日本の名短編29』(2019年2月25日)はイギリスのペンギン・ブックス社の依頼で村上春樹さんの英訳者として著名なジェイ・ルービン氏が従来の選択基準とは変わって単に「自分の好きな」作品ばかり集めた日本文学の短編集です。

英語版出版に際し、村上春樹さんが長文の解説を書いています。

逆輸入の日本文学短編集ですが、日本の読者はオリジナルの日本語で読むことができます。

私は1959年生まれで、加齢による体力の衰えから、短編集を一気に読む読書力がなく、一編読んでは一感想を書く、というのを続けてきました。

もう少しで読了となります。

本を買う時はあまり価格を気にしてませんが、改めて価格を見ると、3,600円(税別)もする豪華本?だったのですね。






今回は佐藤友哉さんの「今まで通り」という非常に怖い短編を読みました。雑誌『新潮』(2012年2月号)に他の東日本大震災関連の作品と共に掲載された短編です。佐藤さんは1980年北海道生まれ。私の読書傾向とは違う作家さんなのか、名前も知らず、作品を読んだのは初めてです。

作品は東日本大震災で罹災した乳児をもつ若い母親のモノローグで始まります。(直接の地名、日付は出てきません)。

P477
大きな地震と、それによって原子力発電所が爆発して、放射性物質がばらまかれたというニュースを見ても、なにもなかった。地震はすごかったけれど、すんでしまえばそれだけだし、原発についても、私の住んでいる場所からずいぶんはなれているので、あまり切迫したきもちにはならなかった

周囲の混乱をよそに母親は表面上は「今まで通り」の生活を続ける。

P476
いっぽう、私の夫は、規則ただしいスケジュールで家に帰ってくるし、私と赤ちゃんを愛している。親族やマンションの管理人も、赤ちゃんを愛している。そして私は、赤ちゃん以外のみんなを愛している。だれもうらぎりたくない。
だから、放射性物質がひろがったのを知ったとき、私はとにかくほっとした。

母親は実はモンスターであり、人知れず放射性物資を(汚染された野菜、水など)を乳児に与え続けつづけます。自分の赤ちゃんを人知れず殺したい願望を持っています。

義母と夫の勧めで疎開することが決まりましたが、事前に調べたネットの情報では、「絶望的な状況を示すものは、いくらでも見つけることができた。」(P483)

この恐ろしい母親は何者なのか?

原発事故が起こっても「今まで通り」発電を続けて止まない国家そのものと私には思えました。

P480
国は汚染食物や汚染水道水に、「ただちに影響はない」とくりかえしているが、裏をかえせば、いつかは絶対に影響をうけると宣言しているようなものだ。こうやって毎日、汚染したものを赤ちゃんにあたえていれば、いつかは絶対に死ぬと、国が保証してくれているわけだ。

こうして「今まで通り」疎開先でも従順な若い母親を演じます。

P484
私がやるべきことはなにもない。赤ちゃんに乳をあてえて、おむつをかえて、わかりました、わかりました、いうことをきいているだけでよかった。今まで通り。
だから地獄がひろがったのを知ったとき、私はとにかくほっとした。

原発事故や、遠い戦争を、「何事もなかった」ように過ごしている善良な国民も実はこ
の母親とあまり変わりはないのかも知れませんね。


<佐藤友哉(さとう・ゆうや)のプロフィール>(新潮社のサイトより)
1980年北海道生れ。2001年、『フリッカー式 鏡公彦にうってつけの殺人』で第21回メフィスト賞を受賞しデビュー。2007年、『1000の小説とバックベアード』で第20回三島由紀夫賞を受賞。他の著書に『クリスマス・テロル』『灰色のダイエットコカコーラ』『デンデラ』『333のテッペン』『1000年後に生き残るための青春小説講座』『ナイン・ストーリーズ』などがある。


[新聞記事] マツダ本社で創業記念式典 技術力1世紀 感謝と決意 2020年1月31日(金曜日)朝日新聞


[新聞記事] マツダの100年 5/5 トヨタと対等に 独自性貫く 朝日新聞2020年2月1日(土曜日)


[新聞記事] マツダの100年 4/5 第3のエコカー&魂動 前進 朝日新聞2020年1月31日(金曜日)


2020年2月1日土曜日

[積読立読斜読] 山口慎太郎『「家族の幸せ」の経済学』(光文社新書、2019年)第1章 結婚の経済学



「帝王切開なんかしたら落ち着きのない子に育つ」
「赤ちゃんには母乳が一番。愛情たっぷりで頭もよくなる」
「3歳までは母親がつきっきりで子育てすべき。子もそれを求めてる」

近年の経済学の研究は、これらがすべて間違いであることを示している。


本書は、結婚・出産・子育てについて経済学等の科学的研究成果をもとに、家族がより「幸せ」になるためのヒントを紹介する。

経済学は、人々がなぜ・どのように意思決定をし、行動に移すのかを考える学問

経済学から得られた知見を活かすことで、家族の幸せににより近づくことができる


<本書の構成>
第1章 結婚の経済学

人はなぜ結婚するのか
結婚に何を求めているのか
どうやってお互いを選ぶのか

経済学からアプローチとマッチングサイト利用者データ分析による


第2章 赤ちゃんの経済学
胎内環境が成人になってからの行動にも関わる
母乳育児には大きな効果がない

近年の研究で何が「真実」か、何が「神話」なのかを解析



第3章 育休の経済学
育児休業制度によって母親の働きやすさがどう変化するか
「育休3年制」の検討
新生児は母親が育てる必要があるのか


第4章 イクメンの経済学
父親の育児参加の経済学的な分析
日本の現状とノルウェーの事例の対比


第5章 保育園の経済学
幼児教育は子供の知能面・行動面の発達に大きく寄与する
子供は三歳までは母親が育てるべきという日本の「3歳児神話」の是非
保育園は母親の精神面の安定にも寄与する


第6章 離婚の経済学
日本の夫婦間の合意で離婚が成立する離婚要件を緩めた場合
離婚後の共同親権が導入された場合
(アメリカ・ヨーロッパの経済分析より検討)


P24

恋愛・結婚は個人的な問題だが、恋愛・結婚の妨げになるような経済的・制度的な要因があるのなら、それを取り除くことは、個人にとっても、社会全体にとっても望ましい。

既婚女性の子供の数は変化がない、未婚率の上昇が少子化の大きな原因。

少数の現役世代が、多数の引退世代を支えるという社会問題を抱えることになる。


第1章 結婚の経済学

(1)人はなぜ結婚するのか
(2)結婚における「出会い」の場
(3)夫婦の経歴の相似(なぜ似たものカップルが多いのか?)


1 人々は結婚に何を求めているのか

P27
総務省による50歳時未婚率(≒生涯未婚率)
1950年は1.5%

2010年、男性20%、女性10%(男性の方が高いのは再婚する人が多いため)

男性は、自分の相手には結婚歴がなく、自分よりも若い女性を好む傾向がある一方、女性は相手の結婚歴や年齢をそれほど気にしない。

6割の女性が夫に家事・育児能力を求めている。

初めて結婚する年齢(初婚年齢)は1950年に比べて男女とも4歳以上、大幅に晩婚化が進んだ。

男性:「家事・育児の能力」を重視するが5割以上。
女性:「経済力」を重視するは4割以上


女性:自分の仕事を理解してくれることを重視するが5割近く

※非婚化・晩婚化が進む要因?


P36
結婚が持つ経済的な要素

「費用の節約」
「分業の利益」
「リスクの分かち合い」

P38
「機会費用」
子育てにかける時間を金銭的に評価したものも、子育ての費用に参入する。

子育てによって失われたであろう収入が、子育ての暗黙の費用。

かつての日本では家業の跡継ぎ、老後の面倒を、子供に期待していたが、現代では現実的でない。

高学歴でキャリアのある女性ほど、子育てによって暗黙のうちに失われる収入は大きくなる。

世の中が便利になるにつれて、家事・育児能力の家庭における重要性が低下してきている。

(1)女性にとって子供を持つ暗黙の費用が大きく上がったこと。
(2)結婚から得られる「分業の利益」が下がっている。
この2点が未婚率の上昇の理由(筆者の意見)。


2 どうやって出会い、どんな人と結婚するのか

戦前はお見合いが70%、近年では5%。

異性の多い職場は、職場結婚も多い。

異性の多い職場は、離婚もしやすい、同じ職場の異性と再婚することもある。

アメリカでは男女のカップルの2割がマッチングサイトを通じて出会っている。
(データの確実性が上がった)。


似たもの同士の結婚は世界共通、日本では同じような学歴同士の結構が多い。
(高校と大学では進学率が違うのでデータ補正が必要か?)







[積読立読斜読] 『短編画廊』(ローレンス・ブロック編、ハーパーコリンズ・ジャパン、2019年)より ミーガン・アボット



エドワード・ホッパーの絵から生まれた物語集。作品集の最初にある絵がこの結構強烈な"Girlie Show"です。




作者のミーガン・アボットさん(1971年生まれ)はミシガン州出身の推理作家・ハードボイルド研究者。三作目の『暗黒街の女』(早川書房、2008年)がエドガー賞と
バリー賞の最優秀ペーパーガック賞を受賞。



もとの絵となったホッパーの作品は"Girlie Show"(1941)です。ガーリー・ショートはストリップ・ショーのことです。

絵の印象は強烈で、作中にも登場人物が多いため、作家的な想像力を働かせるのには有利な絵かもしれません。

ミーガン・アボットさんがとった構成は、場末の劇場にしては意気揚々と見える、ショー・ガールと、それを客席から見つめる冴えない客、という構図から、落ち目の商業画家と、広告代理店で働く妻の確執にあてはめ、結末はお見事なオチでした。ホッパーの作品の発表年1941年の時代・風俗をよく研究されたうえでの作品かと思い、スラスラ読めました。






[新聞記事] マツダの100年 3/5 被爆地・広島と二人三脚 朝日新聞2020年1月30日(木曜日)


[新聞記事] きょうマツダ創業100年 識者に聞く 魅力と期待

ジャーナリスト・宮本喜一さん


朝日新聞、2020年1月30日(木曜日)付け。

[新聞記事] マツダの100年 2/5 フォードが呼び覚ました本領 朝日新聞2020年1月29日(水曜日)


[新聞記事] マツダの100年 1/5 消えた「デミオ」悲願と覚悟 朝日新聞2020年1月28日(火曜日)