2026年5月6日水曜日

[積読立読斜読] 岩波文庫版『柳多留名句選(上)』(山澤英雄選、粕谷宏紀校注、岩波文庫、1995年)

 しばらくサボっていました。再開します。





101 なげるなといふは涼(すずみ)の角力なり


102 夕涼ずしりと俵おとす音


103 粉のふいた子を抱いて出る夕涼み


104 団扇ではにくらしい程たゝかれず


105 一文の花火は人をおつかける


106 暑い事隣でもまだ話し声


107 舌打で振舞水の礼はすみ


108 風呂敷をかぶつた明日蚊帳を出し


109 裸にておきるが蚊帳のるりはじめ


110 蚊帳釣つた夜はめづらしく子が遊び



101 冗談半分の相撲。

102 夕涼みでの余興の力競べ。

103 行水をさせた後、白い天花粉(てんかふん)をつけた子を抱いて。

104 からかわれた娘が、団扇で叩いても痛くない。

105 鼠花火。

106 なお寝苦しい。

107 舌打―舌鼓。

振舞水―暑い時、道端に柄杓を添えて、通行人にい自由に飲ませた水。

110 物珍しいので。