地理は歴史の微分、歴史は地理の積分
藻谷浩介(地域エコノミスト)
藻谷さんは1964年生まれ。山口県周南市出身。東京大学法学部卒業。旧日本開発銀行入行。コロンビア大学MBA(派遣留学)。現在は三井住友銀行系のシンクタンク日本総合研究所㈱調査部所属。
―ネットの連載には藻谷さんの無類の地理好きが生かされていますね。
藻谷 私は大学時代に自転車部に入って、日本全国を走り回りました。
人力で地をはいながら、その土地土地の郷土史を学び直し、地形や気候という地理的事象が、近代化以前の交通や経済にいかに大きな影響を与えていたかを学んだのです。
古代ギリシャの歴史家ヘロドトスは「地理と歴史は表裏一体」と語ったそうですが、まさにその通りでした。私なりに言い換えれば、「地理は歴史の微分、歴史は地理の積分」です。
地理は未来に続く歴史の現時点での断面であり、歴史はその時代の地理が積み重なってできているのです。
『世界まちかど地政学 90ヵ国弾丸旅行記』(藻谷浩介著、毎日新聞出版、2018年)P134より。
