しばらくさぼっていましたがスローリーディング再開します。中学校の教科書を使った余命いくばくもない老人の学びなおしシリーズ。『公民』編。
第4章は「経済」の話。中学生の教科書ですが暗記項目の羅列ではなく「考える」内容になっています。
「コンビニエンスストアの経営者になってみよう」では街の地図にある出店候補地のどこに出すかという考察であり、経済成長一辺倒の社会から循環型社会への転換期にある現代日本で「コンビニエンスストアのお弁当を企画しよう」という企画書作成のページもあります。
より深い考察では「貿易の自由化と日本」、「公害のない社会へ ― 水俣市を例に考える」というそれぞれ2ページにわたる読み応えのある記事もあります。
いくつになっても、正しい社会的な知識を学びなおし、不断の努力を続け、よき選挙民・社会人を目指したいです。(ちょっと大げさか?)。
第4章 私たちの暮らしと経済
1.用語の解説
(1)財・サービス
財:形のある商品
サービス:形のない商品
(2)家計
家族や個人など、消費生活を営む単位
(3)消費者の権利
1962年アメリカのケネディ大統領の「消費者の4つの権利」
2004年、消費者基本法
消費者が自分の意思と判断で適切な商品を選び購入する事の出来る「消費者主権」を守る権利
(4)消費者基本法
消費者保護基本法の改正。国・地方公共団体が消費者の支援責務がある。
(5)流通
生産された商品が卸売業者や小売業者を経て消費者に届くまでの流れ。
(6)資本主義経済
基本的な経済活動の生産・消費のうち生産を担う企業は、利潤の獲得を最大の目的とし、生産活動の元となる資金を資本と呼ばれる。企業の資本を中心とした経済のしくみを資本主義経済という。
(7)公企業・私企業
公企業:地方公営企業など
私企業:個人、法人企業
(8)株式会社
法人企業のなかの代表的なもの。株式の発行によって資金を得る。
(9)企業の社会的責任
企業規模が大きくなると、その活動が社会に大きな影響を与えるようになる。
公害は負の影響、教育・文化・環境保全活動は社会貢献。利潤の追求だけでなく社会貢献等を行う責任があるという考えかた。
(10)労働組合
労働者は企業の使用者に対して弱い立場にあるため、団体で交渉するために組織する団体。
(11)労働基準法
労働基準法・労働組合法・労働関係調整法の労働三法のひとつ。
労働時間・休日などについて最低限の基準を定めている。
・労働者と使用者は対等
・男女同一賃金
・労働時間週40時間、1日8時間以内
・少なくとも週1日の休日
(12)非正規労働者
期間の定めのない労働契約の労働者(正規労働者=正社員)に対して、パート社員等を指す。2016年、日本の労働者の4割が非正規労働者。
(13)市場経済
商品が売買される場を、市場(しじょう)といい、私たちの経済はいろいろな市場がすみずみまで張めぐされている。
(14)需要量・供給量
需要量:消費者の買おうとする量
供給量:生産者の売ろうとする量
(15)独占・寡占
市場価格がうまく機能しない原因の一つ。
(16)公正取引委員会
企業の競争を促す法律、独占禁止法を運用する機関。
(17)金融
資金の貸し手と借り手の間で、お金を融通すること。
(18)日本銀行
日本の中央銀行。発券銀行・政府の銀行・銀行の銀行、の役割がある。
(19)景気変動
商品がよく売れる好況、売れ行きが落ちる不況、が交互に繰り返し変わること。
(20)インフレーション・デフレーション
物価の上昇、物価の下降
(21)金融政策
日本銀行が行う、物価の変動を抑え、景気の安定化を図る政策。主に公開市場操作(オペレーション)という方法がとられる。
(22)財政
政府(国・地方公共団体)の経済活動のこと。
(23)直接税・間接税
直接税:納税者(税金の納める人)と担税者(税金を負担する人)が一致する税金
間接税:一致しない税金
(24)累進課税
所得税・相続税など、多くなれば高い税率が適用される方法
(25)社会資本・公共サービス
社会資本:道路・港湾・学校など
公共サービス:治安の維持・教育・社会保障など
(26)財政政策
政府が歳入や歳出を通じて景気を安定させようとする政策。不景気の時には公共事業への支出(公共投資)を増加させて民間企業の仕事を増やしたり、減税をして企業・家計の資金を増やしたりする。
(27)公債
税金だけでまかなえない政府の収入源。国の場合は国債、地方公共団体の場合は地方債。
(28)社会保障
個人に代わって国が生活の保障を行うこと。
日本の社会制度は、①社会保険、②公的扶助、③社会福祉、④公衆衛生、の4つを基本的な柱としている。
(29)環境基本法
公害対策基本法を発展させた法律。企業の公害だけでなく、騒音・排気ガス・ゴミなどの日常生活に発生する公害にも対応した法律。1993年に制定。
(30)循環型社会
資源の浪費から起こるゴミの量の増加は環境破壊にもつながる。ゴミを減らし(リデュース)、まだ使えるものを再び利用し(リユース)、別の形に変えて利用する(リサイクル)の3Rが重要。ゴミを極力出さない生活のあり方の一つ。
(31)為替相場
通貨と通貨を交換する比率のこと。
(32)円高・円安
外国通貨に対して円の価値が高くなることを円高、安くなることを円安という。
(33)産業の空洞化
日本企業の工場の海外移転、部品調達先の海外企業への切り替えなどで起こる産業構造の変化。
2.この章の学習内容のまとめの図(空欄に用語を入れる)
国民経済(日本経済)
(ア)家計
(イ)消費者の権利
(ウ)財・サービス
(エ)公企業
(オ)株式会社
(カ)企業の社会的責任
(キ)社会資本・公共サービス
(ク)公債
(ケ)社会保障
(コ)金融
(サ)日本銀行
(シ)景気変動
(ス)インフレーション・デフレーション
(セ)金融政策
(ソ)財政政策
(タ)為替
(チ)産業の空洞化
3.発展学習
(1)【消費者と経済】
より良い消費生活を営むために私たちが気をつけるべきことは何か、次の語句を使って説明しましょう。
[計画性/消費者問題/消費者の権利/自立した消費者]
(2)【生産と労働】
企業の役割について、次の語句を使って説明しましょう。
[財やサービス/技術革新/企業の社会的責任/労働条件]
(3)【価格の動きと金融】
金融の役割について、上の図を参考にして、次のそれぞれの空欄に語句を入れて説明しましょう。「金融は、企業や家計、政府の間で( )を( )し、その経済活動を( )仕組みです。
(4)【政府の役割と国民の福祉】
日本の財政は今後、どのような方向を目指していくべきか、上の図を参考にして、自分の考えを「( )(な)財政」というキャッチコピーで分かりやすく表現しましょう。
(5)【これからの経済と社会】
これからの日本経済はどうあるべき、次からテーマを一つ選び、自分の考えを文章で説明しましょう。
[①環境保全と経済成長の両立、②経済のグローバル化と日本、、③「豊かな社会」の実現]
