2020年9月19日土曜日

[積読立読斜読] 『ワイルドサイドをほっつき歩け』(ブレイディみかこ著、筑摩書房、2020年)

 


今一番読まれるべきノンフィクション作家、ブレイディみかこさんの新刊。副題が「ハマータウンのおっさんたち」。前作で自分の中学生の息子さんとの日常を描かれましたが、こんどは自分の配偶者(還暦前後)と同年代の「おっさんたち」の日常を描かれました。

みかこさんの配偶者はトラックの運転手で、周辺の「おっさんたち」も労働者階級の方々が多いです。当方と同年代ではありますが、ブレイディみかこさんの筆力もあるせいか、たいへん生き方が充実していて(波瀾に富み)、元気が出てきました。

全世界の「おっさんたち」、団結せよ!!









イギリスの労働者階級の概念が日本人にはよくわからないので、第二部に最新の英国階層事情?が解説されてました。





















2020年9月18日金曜日

[ひとり「広島掃除に学ぶ会」] 通勤途上のゴミ拾い 9月14日(月)~18日(金)

 今週は雨が多く、ちょうど通勤時に土砂降りの日があり、1日ゴミ拾いは休みました。




なぜか枕が落ちていた



<日々是不穏 like a rolling stone> 大阪なおみの静かな闘い

大坂なおみが全米テニスで2年ぶりに優勝。

コートだけでなく「ブラック・イズ・マター(黒人の命も大切だ)」運動が続く中、誹謗中傷を承知で静かな闘いを貫きました。

大坂なおみさんは、雑誌『エスカイア』にもエッセイを寄稿しています。


日本人は少し人種問題について淡泊すぎますが、国内では「見えない」ので致し方ないせいもありますが、常に考える必要があります。

評論家の小熊英二さんが「民族」という切り口で、日本人の差別意識について朝日新聞のインタビューに答えておられ、秀逸でした。(有料記事なので途中まで)。














 

[積読立読斜読] 『凡事徹底「一日一話」』(鍵山秀三郎著、PHP、2019年)9月17日~9月20日

 



P163


縁は、自分でつくろうとそてもつくれるものではありません。


自分だけが一方的に「あの人と縁をつくりたい」と思っても、


その人が受け入れてくれなければ成立しません。


相手から「あの人と縁をつくりたい」と思われるようなにならなければ、


望むような縁はできません。


相手が自分を受け入れてくれたとき、


初めてお互いの縁が結ばれます。





2020年9月17日木曜日

[積読立読斜読] 『名句の所以(ゆえん)』(小澤實著、毎日新聞出版、2018年)秋の部 (3)



季節感が都会からなくなってしまって、秋の句、と言われてもピンときませんが。


秋潮(しゅうちょう)に巌流島は 、 とありし (今井千鶴子、平成19年)


裂鰯(さきいわし)
颯(さつ)と来る波に洗ひけり
(滝川愚仏、明治36年)


「、」は「ちゅ」と読むそうです。秋の潮の中に巌流島が「、(ちゅ)」
という点としてあった。













2020年9月16日水曜日

[積読立読斜読] 『その裁きは死』(アンソニー・ホロヴィッツ著、山田蘭訳、創元推理文庫、2020年)



あまりミステリー好きではありませんが、アンソニー・ホロヴィッツの新刊は出れば読んでます。理屈抜きに面白いので。新刊は『その裁きは死』(山田蘭訳、創元推理文庫、2020年)原題は"The Sentence is Death"。


<内容紹介>実直さが評判の弁護士が殺害された。裁判の相手方が口走った脅しに似た方法で。現場の壁にはペンキで乱暴に描かれた謎の数字“182”。被害者が殺される直前に残した奇妙な言葉。わたし、アンソニー・ホロヴィッツは、元刑事の探偵ホーソーンによって、奇妙な事件の捜査に引きずりこまれて──。絶賛を博した『メインテーマは殺人』に続く、驚嘆確実、完全無比の犯人当てミステリ。解説=大矢博子  東京創元社のサイトより


元刑事の探偵ホーソンと、語り手である「わたし」(=作者自身という設定、アンソニー・ホロヴィッツ)シリーズの第二段です。

殺人事件の周辺にいかにも妖しそうな容疑者がずらりと並び、結末前までに読者の前にヒントはすべて開示されるという古典的な「犯人当てミステリ」、いわゆる"whodunit"もの。

作者のアンソニー・ホロヴィッツの経歴は下記の通りですが、古今東西のミステリーに通暁しているようすで(あとがきでは島田荘司の『斜め屋敷の犯罪』が愛読書だそう)、流石にクラシックな構成を取らず、作品内にもう一つ作品があるような「メタ・フィクション」の構成をとるのが新鮮なのと、登場人物の人物設計が詳細でいかにもという人物を作り上げてますし、ロンドン周辺を列車移動の描写も多く、当方は地理に詳しくありませんが、ロンドンの情景が目に浮かぶようです。

残念ながら犯人はわかりませんでした。



<作者紹介>アンソニー・ホロヴィッツ
1955年4月5日、ロンドン生まれ。
イギリスを代表する作家。ヤングアダルト作品〈女王陛下の少年スパイ! アレックス〉シリーズがベストセラーになったほか、人気テレビドラマ『刑事フォイル』『バーナビー警部』の脚本を手掛ける。コナン・ドイル財団公認のシャーロック・ホームズ・シリーズの新作長編『シャーロック・ホームズ 絹の家』『モリアーティ』、イアン・フレミング財団公認の『007 逆襲のトリガー』で、翻訳ミステリ界の話題をさらった。


本作品の容疑者で一番怪しかったのが、被害者の離婚専門の弁護士が扱った裁判の相手方、日本出身の女性作家、アキラ・アノン。人物描写からはオノ・ヨーコさんの風貌のようですが、人物の作り込みが丁寧で架空の作品も相当取材した上で導入されています。

俳句集『200句』のうち182番が「君が息 耳に告ぐる 裁きは死」となっていたり、『ヒロシマの涼風』という作品は、韓国出身の慰安婦が原爆によって白血病で死ぬという構成。アキラの作中講演会の発言もよくこなれています。

比喩として、核兵器に性的な意味が付与されているのは自明のことです。実際に使用された二発の爆弾には、《ファットマン》《リトルボーイ》という名がつけられているいっぽう、それを投下された都市はどちらも、もともと女性的な響きの名を持っていました。とくにヒロシマのほうは、無声の音素から始まりますからね。

という具合です。

今回は語り手のアンソニー・ホロヴィッツ、素性がはっきりしない元刑事のダニエル・ホーソンに加えて、ロンドン警視庁警部役に女性のいけ好かないカーラ・グランショーという役を設定して、作品に奥行きを持たせた点も評価できます。

このシリーズは原題が"word"、"sentence"ときたので、次作は"paragraph"になって、ホーソンの人物の全貌がまた少し明らかになると期待されます。(作者弁、全10冊を予定しているそうです。)



2020年9月15日火曜日

[惹句どんどん] ブレイディみかこ(作家)



『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』で青竹のようにフレッシュな少年たちについて書きながら、
そのまったく同じ時期に、人生の苦渋をたっぷり吸い過ぎてメンマのようになったおっさんたちについて書く作業は、
複眼的に英国について考える機会になった。二冊の本は同じコインの両面である。


ブレイディみかこさんの新刊『ワイルドサイドをほっつき歩け』(筑摩書房、2020年)あとがきより。「人生の苦渋をたっぷり吸い過ぎてメンマのようになったおっさんたち」という比喩はブレイディみかこさんしか書けない表現です。この諧謔性はどこから生まれたのか興味があります。現在読書中です。


2020年9月13日日曜日

[同窓会] ほぼ皆実28期軽音楽部 ファミリーライブ開催



9月13日(日曜日)は皆実28期(+1名)で組んでいるバンドのライブを敢行。

コロナ禍で外部の会場を借りず、また観客も家族に限って、自宅(しかも和室)で行いました。

自分の楽器で精いっぱいで全体の出来はわかりません。

なかなか上達しませんが、活動は地道に続けて、将来は老人ホームなどの慰問もしたいです。


<演奏曲目>

(1)悲しくてやりきれない

(2)白い色は恋人の色

(3)あの素晴らしい愛をもう一度

(4)いい日旅立ち

(5)やさしさに包まれたなら

(6)優しい悪魔

(7)翼をください




2020年9月12日土曜日

[積読立読斜読] 『名句の所以(ゆえん)』(小澤實著、毎日新聞出版、2018年)秋の部 (2)



台風をみんなで待つている感じ 
(中田美子(よしこ))

次の間へ湯を飲みに立つ夜長かな
(岡本癖三酔(へきさんすい))

天渺々(びょうびょう)笑いたくなりし花野かな (渡邊水巴(すいは)) 



中田美子は1959年生まれ。岡本癖三酔は明治11年生まれ。正岡子規に師事、三田俳句会を興し久保田万太郎を育成というなかなかの大立者です。

久保田万太郎の「たぎりたつ湯にさす水の夜長かな」はこの句の上に作られているとは著者の評です。


秋の部 (2)











[WGC] エンツオ・マーリの自作椅子







実際に作ってもらった椅子です

エンツオ・マーリは1932年生まれのイタリア人デザイナー。イタリアのデザイン界を代表する人です。複雑化した工業化社会へのアンチテーゼでしょうか1974年に自作家具の本を出版されています。規格品の板と木材を使ってテーブルやベッド、椅子を自分で組み立てようという趣旨の本です。構造が非常に簡単なのでヴィジュアル的には好みの分かれるところでしょうが、その中でも「sedia 1」と呼ばれる椅子は武骨なりに愛嬌があり、いつか作ってみたいと思っていました。

ただ作るとなると結構面倒なのでのびのびになって実現してませんでした。

当方は小規模な賃貸物件を経営しておりますが、ちょうどその大規模修繕工事にからめてオブジェクトとして椅子を二脚作ってもらいました。そのうちのひとつがこの「sedia 1」です。足場板などの古材を繋ぎ合わせてペイントも一部あり、なかなか良いです。



[同窓会] 訃報連絡 善入先生ご逝去



3年3Hの担任をしていただきました善入先生が9月3日

お亡くなりになりました。

享年八九。

葬儀は5日、長男茂雄氏を喪主に営まれました。

2020年9月7日(月)中国新聞「広場欄」より。

謹んでお悔やみ申し上げます。

皆実28期を代表して事務局・大脇が弔問しました。