2021年5月11日火曜日

[積読立読斜読] 『名句の所以(ゆえん)』(小澤實著、毎日新聞出版、2018年) 夏の部 (3)



夢の如くがゞんぼ来たり膝がしら 岡本松濱 

 

起立礼着席青葉風過ぎた 神野紗希















夢の如くがゞんぼ来たり膝がしら 岡本松濱

     ががんぼ

起立礼着席青葉風過ぎた 神野紗希

耳は葉に葉は耳になり青葉闇 堀本裕樹


「青葉闇」は「木下闇」の派生季語で、昼の青葉の木の下の薄暗闇。


かほ洗ふ水の凹凸揚羽くる 杉山久子

頭の中で白い夏野となつている 高屋窓秋

夏草に鶏一羽かくれけり 福田杷栗

ひるがほに電流かよひゐはせぬか 三橋鷹女

水ゆれて鳳凰堂へ蛇の首 阿波野青畝

青大将に生れ即刻殺(う)たれたし 宮入聖

蜥蜴の交尾ずるずると雄ひきずられ 田川飛旅子