2021年5月9日日曜日

[あの頃のレコード](特別編) 細野晴臣『あめりか Live in US 2019』


細野晴臣さんの2019年のアメリカ公演のライブCDの紹介です。

楽曲の紹介は過去2回投稿しました。


2021年4月29日木曜日

[あの頃のレコード] 細野晴臣『あめりか Live in US 2019』

(CDの楽曲紹介前半)


2021年5月1日土曜日

[あの頃のレコード] 細野晴臣『あめりか Live in US 2019』

(CDの楽曲紹介後半)


今回はアメリカでのライブ公演に至った経緯と、ライブ会場等の紹介です。

情報源は評伝の『細野晴臣と彼らの時代』(門間雄介著、文藝春秋、2020年)を参考にしました。



ライブ会場となったLAのMayan Theater

細野晴臣さんが長いキャリアの中でさまざまな音楽を遍歴され、辿り着いたのがアコースティック編成によるスタンダードな曲のライブ活動があります。

転機となったのは2005年埼玉県の狭山で行われた野外フェスへの出演だそうです。初めてのソロを録音したのが狭山でもありバンド・メンバーを新に招集して望みます。

マンドリン:鈴木惣一朗
ペダル・スチール:高田漣
アコーディオン:三上敏視
ドラム:浜口茂外也

評伝の『細野晴臣と彼らの時代』(門間雄介著、文藝春秋、2020年)によると、「彼は『ハイドパーク・ミュージック・フェスティバル』に出演した日を境に、歌と演奏の楽しさに回帰していく。それは彼に訪れた決定的に大きな転機だった。細野は生まれかわったのだ。」(P452)として「ハイドパークの奇跡」に記述があります。

「細野は自分が吸収してきた1940年代や50年代の音楽―さらに遡り20年代や30年代の音楽も含めて―を、すでにこの世には存在しない彼岸の音楽だと考えていた。それは自分の記憶の中だけ残っている音楽なのだと。ところがそういった記憶のなかの音楽が、60差異を超えるか超えないかという年齢に差しかかったとき、自分で歌ったり演奏したりできる音楽として目の前に現れた。」(P456)

細野晴臣さんの内面でライブ活動で演奏して歌うことの楽しさが蘇ったこと。古いスタンダート曲を自家薬籠中の物として表現できること、日本を舞台にした『ロスト・イン・トランスレーション』で『風をあつめて』が採用されたことなどに加えて、近年のYouTubeを通じて日本の音楽が国境・時代・世代を超えて評価されてきていて、その中心にはっぴいえんどを初めてとして細野晴臣さんの楽曲があり、海外でもカヴァーするミュージシャンが激増している、という背景があっての海外公演かと思われます。


<ライブ日時>
2019年6月3日


<会場>
LAのmayan Theater(1927年建設)
メキシコのマヤ文明から着想を得たエキゾチックな内外装です。
観客の大半は若いアメリカ人で、日本の懐メロ歌手、という雰囲気はまったくありません。



<バンド・メンバー>
高田漣
伊賀航
伊藤大地
野村卓史


<追記>
2021/06/12(SAT)
レコード・ストアの日に合わせてアナログ盤の発売あり。市内のレコード店に行きましたが1時間並んで売り切れごめんでした。ネットで買うほどの情熱はなく、あきらめました。