2021年7月23日金曜日

[積読立読斜読] 『マネジメントの文明史』(武藤泰明著、日本経済新聞社、2020年)Part Ⅵ 個人によるイノベーションと非営利組織の時代

 


スローリーディングでした『マネジメントの文明史』、本日は第6章の「個人によりイノベーションと非営利組織の時代」を読みました。これで読了です。

第6章はアメリカの1950年代以降の企業史を巡りながら、シリコンバレー企業の成功の要因、現在のGAFAに関しての記述があり、今後の企業=マネジメントの姿について予想が述べられていますが、紙数が非常に限られており、あめり深堀した結論になっていません。

大筋では過去の企業時価総額ランキング推移をみてもわかるように、巨大科学企業やモノづくりの企業は衰退し(あくまで株価)、ネットワークを利用した起業による企業が巨大化(グローバル化)しているということと、日本がまったくプレーヤーとして加わっていない、という点が理解できました。






米国企業は、1950年代に入ると絶頂期を迎える

1970年頃、ドイツ、日本が貿易収支が黒字化

カローラ、サニーの市場投入が1966年、エンジンは1000cc

(米国の自動車産業が追い付かれるとは誰も想像できなかった)

日米貿易摩擦と米国企業衰退は1950年代から

1957年の日米綿製品協定(対米輸出自粛)

同じように米国企業(一部の)の衰退も1950年年代から始まっている

インターネットもはじめは国防

米国の自動車メーカーは小型エンジンを開発して国内・海外で販売する利点がない

「有能の罠(competency trap)」=アメリカが豊かすぎた

航空機は国によって仕様があまり異ならない(寡占化)

産業の入れ替わりが国境を超えて行われると、リバース・イノベーションになる

ローコスト・イノベーションの時代(巨大科学の終わり?)

集積―あらたなイノベーション・プール

シリコンバレーは軍事産業から(スタンフォード大学への軍事予算投入)

研究開発企業だけが集積しても創発は生まれない

ドラッカーの説、会社=営利組織より、非営利組織のほうが拡大スピードが早い

新興国企業の発展(中国、インド、人口が多い)

途上国向けに開発された商品がそのまま先進国にも受け入れられる

(グローバル化の定石が変わる)

経営学はリージョナル・スタディ(グローバルではない)

GAFAの特徴、(1)強すぎる、(2)その地位を維持・強化するための行動に問題がある

ガバナンスは非政府組織(NGO)に期待

企業=マネジメントの限界

会社がリスクテイクしなくなった

(1)自己資本がマイナスの時代(ROE指標主義)

(2)投資家の分散投資

大企業のイノベーションへの関り

(1)A&D―周辺からイノベーションを吸い取る

(2)CVC―大企業はベンチャーキャピタルになれる



時価総額ランキング出典

https://finance-gfp.com/?p=2042