アメリカのミステリー作家、ローレンス・ブロックによる短編選集の第二弾。
前回はアメリカを代表する画家、エドワード・ホッパーの画を選び、そこから触発された短編を寄稿するという構成で、なかなかの良き企画。短編も質の高い作品が楽しめました。
今回は画家と作品は任意というところが変更点で、その画に触発された短編集という構成は一緒です。
本日は北斎の「神奈川沖浪裏」(アメリカの短編集のオリジナル・タイトルは"The Great Wave")。
富豪の変質者に軟禁されている若い美術女学生は、なんとか脱出を試みる。心の拠り所となったのは富豪のコレクションの"The Great Wave"。作中の人物と空想的な会話を繰り広げる日々。脱出は可能なのでしょうか?(北斎の作中人物に名前までつけてありました)。
結末はちょっと残酷ですが、要所要所で村上春樹的な構成を感じる、佳作でした。
<著者プロフィール>
S・J・ローザン(S. J. Rozan、1950年 - )は、アメリカ合衆国の小説家。ニューヨーク州・ニューヨーク市・ブロンクス区で生まれ育った生粋のニューヨーカーで、数々のミステリの賞を受賞している代表作「リディア・チン&ビル・スミス」シリーズも同地を舞台としている。
ウィキペディアより


