終戦何もかもあつけらかんと西日中
終戦
何もかもあつけらかんと西日中
久保田万太郎
大なまず揚げて夜振りの雨となり 内田百閒
水に入るごとくに蚊帳をくぐりけり 三好達治
銀河天に高張立てし水の番 泉鏡花
水くぐる鵜のいさましさあはれなり 森おうがい
病める子を守りて懶(ものう)し百日紅 佐藤春夫
雲の峰石伐(き)る斧の光かな 泉鏡花
赤き日の海に落込む暑さかな 夏目漱石
暑き日や水薬ぬるむ枕もと 會津八一
鉄条(ぜんまい)に似て蝶の舌暑さかな 芥川龍之介
何もかもあつけらかんと西日中 久保田万太郎