2021年4月7日水曜日

[あの頃のレコード](特別編)『ラバー・ソウル』(Rubber Soul、1965年12月3日イギリス発売)

 


あの頃のレコード特別編、年間テーマ、ビートルズの全曲をアナログ・レコードで聴きなおす、無謀な企画。

今月は『ラバー・ソウル』(Rubber Soul、1965年12月3日イギリス発売)、6枚目のアルバムです。


アルバムを中心にビートルズの歴史を区分すると、この"Rubber Soul"(1965)は中期の最初の作品となります。前作"Help!"までの5作品はライブに滅法強い自作自演の実力派アイドル・ロックンロール・バンドでしたが、本作から詩作が内省的になり、シタールの導入に見られるようにワールド・ミュージックからの取り入れもあり。また録音技術が進歩したせいで多重録音等でサウンド面で厚みが相当増しています。前5作まではスタジオ・ライブの感が強く、長時間アルバム制作の時間は取れなかったようです。本作ではアルバム全体を「作品」として録音し始めた感じです。


『ラバーソウル』は通して聴いたのは初めてです。このアルバムを代表する曲というより、ビートルズのキャリア全部を代表する曲が多数収録の中期を代表するアルバムと思います。ここから数あるバンドのなかのバンドではなく、唯一無二の「ビートルズ」が始まったのでしょう。


ジョン・レノンは「ラバーソウルは大麻アルバムで、リボルバーはLSDアルバムだ」と1972年に説明している。(wikipediaより)


参考書にしている『ビートルズ213曲全ガイド』(藤本国彦著、音楽出版社、2017年)から。メモ程度に各曲。



"Drive My Car"

ベースはモータウンのジェイムス・ジャマーソンの影響だそうです。「車」に関する歌詞なので歌詞も意識したのかも。"drive"には「運転する」以外に「駆り立てる」という意味があり、男女の会話のすれ違いが洒落ています。


"Norwegian Wood (This Bird Has Flown)"

「ノルウェーの森」は誤訳で「家具」または「マッチ」相当で「燃えやすい」意味だそうです。本格的にシタールを取り入れた最初の曲。"knowing She would"(その気があった)の言葉遊びという説もあり、A1の"Drive My Car"とのつながりがあります。


"You Won't See Me"

後年のウイングスの曲を彷彿とさせる軽快なポップナンバー。


"Nowhere Man"

コーラ―スが美しい。このアルバムでは他にもコーラス・ワークが冴える曲が多い。


"Think For Yourself"

再評価のあるジョージの作品。


"The Word"

ビートルズが初めて歌詞に「愛の概念=ラブ&ピース」を歌い込んだ曲。



"Michelle"

ポールのアコースティック・バラードの名曲。



"What Goes On"

"Help!"から2作続けてB面トップにリンゴのヴォーカル。


"Girl"

『ダブル・ファンタジー』の名曲"Woman"はこの発展形。エンディングにギリシャの民族舞踊ゾルバダンス風の演奏が入ります。


"I'm Looking Through You"

ポールが恋人のジェーンに向けて書いた曲。


"In My Life"

作詞がジョン、作曲がポール、(本書の作者の説)という珍しい共作曲。ビートルズ時代のジョンの代表曲。


"Wait"

アルバム"Help!"のアウトテイク。曲が足りなくなってお蔵入りを仕上げて追加との情報。


"If I Needed Someone"

ギターはジョージのリッケンバッカーの12弦ギター。


"Run For Your Life"

プレスリーの古いブルースから歌詞を引用。ジョンの曲だが気に入らなかったのかヴォーカルはジョージのようです。


<1965年の日本の音楽>