2021年4月2日金曜日

[積読立読斜読] 『名句の所以(ゆえん)』(小澤實著、毎日新聞出版、2018年) 春の部 (5)

ちょっとサボっていたら春が終わりそうだ。

この回は艶っぽい句多し。

人の妻の琴の指南や沈丁花 中村楽天


まことより嘘が愉しや春灯(はるともし) 吉屋信子


襟あしの黒子(ほくろ)あやふし朧月 竹久夢二





人の妻の琴の指南や沈丁花 中村楽天


三椏(みつまた)の花三三が九三三が九 稲畑汀子


白れむの的れきと我が朝は来ぬ 臼田亜浪


春は曙そろそろ帰つてくれないか 櫂未知子


春昼に体を入れて立ててをり あざ蓉子


春の暮老人と逢うそれが父 能村研三


春夕べ襖に手かけ母来給ふ 石田波郷


時計屋の時計春の夜(よ)どれがほんと 久保田万太郎


まことより嘘が愉しや春灯(はるともし) 吉屋信子


襟あしの黒子(ほくろ)あやふし朧月 竹久夢二