2021年4月25日日曜日

[積読立読斜読] 『名句の所以(ゆえん)』(小澤實著、毎日新聞出版、2018年) 春の部 (7)



さきみちてさくらあをざめゐたるかな 野澤節子

 

海女小屋の電気メーター回りをり 杉原祐之



スローリーディング中の俳句集『名句の所以』ですが、春の句がまだ残っているのに4月が終わろうとしています。駆け込みで投稿します。春の句は当然のように「桜」の句が多いです。

春:2月、3月、4月

夏:5月、6月、7月

秋:8月、9月、10月

冬:11月、12月、1月


山神をすゞしむ桜咲きにけり 高田蝶衣

毛皮はぐ日中桜満開に 佐藤鬼房

さきみちてさくらあをざめゐたるかな 野澤節子

ゆさゝと大枝ゆるゝ桜かな 村上鬼城(大小の踊り字あり)

酒強いひて若衆(わかしゅ)を酔はす桜かな 坂本四方太

泉水(せんすい)に篝くづるゝ桜かな 大谷繞石

風に落つ楊貴妃桜房のまま 杉田久女

薄墨の桜まぼろしならず散る 田畑美穂女

海女小屋の電気メーター回りをり 杉原祐之

潜りゆく馬刀貝すつと水にたつ えのもとゆみ