新学期なので語学関係の出版が目立ちます。「超整理法」御大野口悠紀雄先生による英語学習の指南書。過去に類書もありますがアップデート版です。
本書でも断っておられますが、英語教師ではなく、英語のヘビー・ユーザーとしての視点から学習法です。
当方は学校や仕事の強制からの英語の勉強をする必要がなく、単なる好奇心から本書をキンドル版で読了しました。
仕事で英語をつかった真似事の経験のある立場からは、「仕事で使うツールとしての英語」学習法という野口先生の指南は正統です。目標とする英語レベルの関連文書を丸暗記する学習法は有効と考えます。また英会話主体の語学学校は費用対効果が悪くお勧めできません。(中間目標の資格試験用には有効な面もあります)。
ただし本書が有意になる人は、やはり学校英語でも優秀で、高校卒業程度の英文法の基礎知識が必要でしょう。
第1章 ニューノーマル時代になぜ英語が必須なのか?
グローバル化、ビデオ会議の隆盛、国際語の英語の重要性が高まる。
第2章 どの英語を、どの程度勉強すべきか?
「どこを完璧に訓練し、どこで手を抜くか」という判断が必要。
「8割原則」…多くの場合に大丈夫、という水準を目指す。
第3章 社会人の英語は独学でしか学べない
仕事に使う道具=専門用語が必要、な英語は独学で学ぶ
数字、専門用語、が重要
第4章 単語帳を捨て、丸暗記せよ
日本人の英語能力が向上しない大きな原因
「英語を単語に分解した上で、それを日本語に翻訳する」という勉強方法
第5章 聞ければ、自動的に話せる
仕事の英語は「話す」機会より「聞く」機会が圧倒的に多い
英語を完全に聞けるようになるための訓練時間は2000時間
第6章 仕事でも必要なサバイバル外国語
旅行者にとっての外国語(サバイバル外国語)も必要
第7章 書く英語で能力が評価される
冠詞と前置詞が難しい
冠詞を間違えると教養がないと思われる
第8章 AI時代の『超』英語法
自動翻訳の紹介
第9章 英語の勉強は楽しい
知識が広がる
29%
モチベーションをしっかり持つ
中間目標としての資格試験が必要(最終目標ではない)
外国語の勉強は、いくら歳をとってもできる。
<内容紹介>
ニューノーマル時代の必須スキルを鍛える、超合理的メソッド!
社会人の英語学習では、「何に集中し、どこで手を抜くか」が重要だ。仕事で使うのであれば、「話すこと」でなく「聞くこと」の訓練に注力する。また「日常会話」でなく「専門用語」を、「翻訳」ではなく「丸暗記」の技術を習得すべきだ。著者が長年の経験で得た、専門家同士のやりとり・会議での討論・英文読解・メール作成などに役立つ、超合理的勉強法!
<著者プロフィール>
野口 悠紀雄 (ノグチ ユキオ) (著/文)
1940年東京生まれ。63年東京大学工学部卒業、64年大蔵省入省、72年エール大学Ph.D.(経済学博士号)を取得。一橋大学教授、東京大学教授、スタンフォード大学客員教授、早稲田大学大学院ファイナンス研究科教授、早稲田大学ビジネス・ファイナンス研究センター顧問を歴任。一橋大学名誉教授。専攻はファイナンス理論、日本経済論。『情報の経済理論』(東洋経済新報社、日経・経済図書文化賞)、『財政危機の構造』(東洋経済新報社、サントリー学芸賞)、『バブルの経済学』(日本経済新聞社、吉野作造賞)、『「超」整理法』(中公新書)、『ブロックチェーン革命』(日本経済新聞出版社、大川出版賞)など著書多数。



