2021年4月17日土曜日

[積読立読斜読] 『名句の所以(ゆえん)』(小澤實著、毎日新聞出版、2018年) 春の部 (6)

 



花よりもくれなゐうすき乳暈(ちがさ)かな 
眞鍋呉夫

 

鎌倉の夜に入りても花の雨 星野高士


見る人もなき夜の森のさくらかな 駒木根淳子













裏がへる亀思うべし鳴けるなり 石川桂郎

友を食むおたまじやくしの顎(あぎと)かな 島村元

あけぼのや花に会はむと肌着換え 大野林火

花冷のちがふ乳房に逢ひにゆく 眞鍋呉夫

花よりもくれなゐうすき乳暈(ちがさ)かな 眞鍋呉夫

魔事なくて納経すみし花の昼 名和三幹竹

鎌倉の夜に入りても花の雨 星野高士

空をゆく一とかたまりの花吹雪 高野素十

会社やめたしやめたしやめたし落下飛花 松本てふこ

もう勤めなくてもいいと桜咲く 今瀬剛一

見る人もなき夜の森のさくらかな 駒木根淳子