2020年10月18日日曜日

[積読立読斜読] 『名句の所以(ゆえん)』(小澤實著、毎日新聞出版、2018年)冬の部 (1)

 急に朝晩寒くなりました。


『名句の所以(ゆえん) 近代俳句をじっくり読む』より冬の部の紹介です。


しぐるるや駅に西口東口(安住敦)

この句の駅は田園調布だそうです。過去の投稿で紹介したころがあります。


2020年6月10日水曜日

[惹句どんどん] 安住敦(俳人)



ことごとく未踏なりけり冬の星(高柳克弘)


酒なくば無口の波郷忌(はきょうき)も近し(伊藤白潮)

     11月21日が波郷忌


飛鳥仏けふも面長大根(だいこ)干す(斎藤夏風)


天空は生者に深し青鷹(もろがえり)(宇多喜代子)

     3年を経た鷹。冬の季語で「もろがえり」ともいう)。鷹狩用。

     小説家・中上健次の盟友


日の鷹がとぶ骨片となるまで飛ぶ(寺田京子)


冬麗(とうれい)の微塵となりて去らんとす(相馬遷子)

     冬麗は冬晴よりも明るく透明な印象


冬ぬくしバターは紙に包まれて(中村安伸)


眉の根に泥乾きゐるラガーかな(三村純也)


しぐるるや駅に西口東口(安住敦)

     「田園調布」と前書き。