2026年9月12日土曜日

[積読立読斜読] 『英語で日本語を考える』(片岡義男著、ちくま文庫、2024年)


「厚切りパンのひときれをふたつに切ったもの」

One thick slice of bread cut in half.


    は、なかなか、英語上級者でも難しいかも

日本語の静的な思考と、英語の動的な思考の違いが面白いとは、片岡さん。


p142

「「厚切りパンのひときれをふたつに切ったもの」という日本語では、最終的に頭のなかの目が見るのは、「もの」という完結した静止した物体だ。英語によるOne thick slice of bread cut in half. という言いかたを受けとめるときに頭のなかに見えてくるのは、厚切りのひときれのパンがふたつに切られていく一連のアクションが終わるまで、という動的な状況だ。」


 p137

「あなたの性格でもっとも特徴的な部分はなにですか」

What is your most marked characteristic?


「曖昧な答えかたをすると、嫌がるんだよ」

They don't like it when the answer comes back gray.


「厚切りパンのひときれをふたつに切ったもの」

One thick slice of bread cut in half.


「食器ぐらいならべろよ。少しは手伝え」

Go set the table. Be some help.


p143

「なんでもいいからとにかく少し手伝えという意味の、ごく日常的な場面で使う、単純な命令口調の言いかただ。」